チベット仏教普及協会
《ポタラ・カレッジ》
《ポタラ・カレッジ》
本当の仏教が、ここにある!!
日本語で学び実践できるチベット仏教
充実の新コースがこの秋から始まります
ポタラ・カレッジは、ダライ・ラマ法王直系の正統なチベット仏教を日本国内で本格的に学び実践するため、その拠点として設立された団体です。
ポタラ・カレッジの仏教や語学の定期講習は、初心者にも分かりやすく、しかも本物志向の内容で、多くの皆様から高い評価をいただいております。
今回は、「中辺分別論」、「菩提心釈」、「薬師如来の成就法」、「チベット語応用 サキャ・レクシェー」の4科目が新規に開講されます。また新規開講ではありませんが、「真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)」は、密教の実践に最も役だつ生起次第解説(第十二品)へ今秋からちょうど入るところです。
2020年秋から始めて御好評をいただいているオンライン講義を、今期も大半の科目で実施します。講義中の質疑も可能です。特に、遠方の方々にとっては、従来より便利になっていますから、この機会に是非御活用ください! 詳しくはこちらを。
お釈迦様から八大祖師を経て伝えられたインド直系の仏教。 その瞑想は、実に奥が深く、極めて神秘的な世界です。 そうしたチベット仏教の極意を、ポタラ・カレッジで皆様が学ばれるという、 これ以上に幸せなことはないと思います。(宮坂宥勝先生;本会設立大法要での御祝辞より)
ポタラ・カレッジ定期講習の特色
ポタラ・カレッジのチベット仏教定期講習は、あくまでチベットの伝統教学に則した立場を堅持しながら、現代日本の状況に合わせて分かりやすい説明を心かげています。チベット人講師は、全員日本語が堪能で、日本仏教の研究も行なっています。もともとチベット語と日本語は言語としての発想が非常に近く、しかも双方の仏教には共通の経典や用語が数多くあります。それゆえ、チベット語の原典に説かれている教えを直接日本語で説明することは、ポタラ・カレッジの講師にとっては、とても自然な流れでできることなのです。通訳や英語などを媒介せず、本物のチベット仏教を身近に学修できる点は、ポタラ・カレッジ定期講習の大きな特色といえます。
受講しやすさに配慮
ポタラ・カレッジの定期講習では、通信受講、無料見学、受講費の割引きや分割延納など、受講者目線で参加しやすい環境作りを心がけています。
もくじ
科目名等をクリック(タップ)すると説明が表示されます。
会場への行き方は、こちらを御覧ください。
★ 東京センターの定期講習は、原則として全科目(通信受講専用コースを覗く)で、① 教室への出席、② オンライン受講(教室の講義をZoomで同時配信)、③ 通信受講(講義の録音データをダウンロード、CD、USBメモリ等で提供)という3つの選択肢を、受講者の方がその都度自由に併用できます。オンライン受講と通信受講の詳しい説明は、こちらを御覧ください。
〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【オンライン受講・通信受講対応】
日曜 午後5時~6時30分 10月27日開講 6箇月コース(R7.3月末まで) 36,000円/6箇月
「前行」とは、チベット語で「グンド」といい、本格的な密教の門へ入るために必要とされる準備段階の修行です。今回は、「六加行法」のやり方を伝授し、修行を実践します。これは、①道場を浄め、仏像などを安置する、②清浄なる供養を捧げる、③座法を但し、帰依と菩提心を念じる、④聖聚の世界(集会樹)を観想する、⑤七支分(礼拝・供養・懺悔・随喜・勧請・祈願・廻向)を行じ、曼荼羅を供養する、⑥至心に祈願するという六つの次第からなる前行のやり方です。それらの中に、「ラムリム」や密教の心髄が込められており、四前行(帰依と菩提心、懺悔、曼荼羅供養、グルヨーガ)の要素も全て含まれています。
今回のコースでは、それをパンチェン・ラマ四世(一世とする場合もあります)ロサン・チューキ・ギェルツェン大師の『ラムリム・デラム(菩提道次第安楽道)』に基づいて実践指導します。これは、やや密教的な手法で「六加行法」などを瞑想するやり方です。この秋からは、「六加行法」の核心となる七支分を徹底解説します。
前行の実修指導に豊富な経験を有するゲシェー・ソナム師の担当のもと、「体系的な修行を始めたい」という方や「六加行法や七支分の実践をしたい」という方にお奨めのコースです。
◎ 講師の共訳書『パンチェン・ラマのラムリム』(ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書5)をテキストに用います。
〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【オンライン受講・通信受講対応】
日曜 午後3時15分~4時45分 10月27日開講 6箇月コース(R7.3月末まで) 36,000円/6箇月
チベット仏教の伝統に則して、瞑想の正しい座法、呼吸法、心の集中法などを、繰り返し指導して練習を重ねます。それとともに、各回ごとに瞑想の対象となるテーマを決め、その内容を説明してから瞑想を実践します。
現在は、ゲシェー・チェカワの『心の訓練(ロジョン)七義』を教材とし、教えの中身を平易に解説しながら、瞑想を実地に指導しています。『ロジョン七義』は、大乗仏教思想に基づいて、自己中心的な心を菩薩の利他心へ転換していく秘訣を説いているので、顕密共通の道の修練として非常に役だちます。この秋からは、勝義菩提心、つまり空と縁起の瞑想について実践的に解説してゆきます。「チベット仏教の瞑想を体験してみたい」、「生活の中で、心を落ち着けて瞑想する時間を持ちたい」、「ロジョンの教えを、実践的に習得したい」、さらに「空と縁起の瞑想について知りたい」という方へお奨めです。
◎ 講師の共著書『チベット密教 心の修行』(法蔵館)をテキストに用います。
〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【オンライン受講・通信受講対応】
水曜 午後6時30分~8時 10月23日開講 6箇月コース(R7.3月末まで) 36,000円/6箇月
仏教全体の教理・実践をまとめた一大体系「ラムリム(道次第)」を、徹底的に詳しく学ぶコースです(「ラムリム」のごく大まかな概要については、こちらも御参照ください)。
「ラムリム」の教えは、チベット仏教中興の祖師アティーシャを源流とし、ゲルク派宗祖ツォンカパ大師によって集大成されました。師事作法、有暇具足、無常、帰依、因果と止悪修善、出離、三学、発菩提心、六波羅蜜と四摂事、止観などが主なテーマとなり、これらによって顕密共通の仏教の要点を矛盾なく整理しています。それゆえ、密教の本格的な修行を実践するためには、あらかじめ「ラムリム」の教えを習得しておく必要があるのです。
本コースでは、ツォンカパ大師の主著『ラムリム・チェンモ(菩提道次第広論)』を根本に、ダライ・ラマ14世法王による註釈書などを参照しつつ、懇切丁寧に説明します。講師のゲシェー・ソナム・ギャルツェン師は、「ラムリム」の指導に長年の経験を有していますが、今までの集大成として教えの要点を余すところなく伝えてゆきたい・・と、今回のコースを開くにあたって特別な抱負を語っております。
2024年4月に新規開講したコースですが、今からでも「ラムリム」の冒頭部分よりしっかり学べます。チベット仏教をきちんと体系的に学修したい方へ、是非ともお奨めのしたいコースです。
◎ 講師の共著書『ラムリム伝授録Ⅰ・Ⅱ』(ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書1)が、平易な参考図書として便利です。
〔担当:クンチョック・シタル、ガワン・ウースン〕 【オンライン受講・通信受講対応】
毎週木曜 午後2時30分~4時 10月24日開講 6箇月コース(R7.3月末まで) 36,000円/6箇月
チベット仏教の教理と実践を体系的にまとめた「ラムリム(道次第)」の教えを、特に初心者向けに分かりやすく説明します(「ラムリム」の概要については、こちらも御参照ください)。クンチョック・シタル師とガワン・ウースン師が交替で担当します。現在は、菩提心を発して六波羅蜜を修行する「上士の道次第」の中でも、禅定波羅蜜の内容を学んでいます。これは換言すると「止観」の止、つまり心の集中力を高めていく瞑想法について学修することです。
2024年9月までは隔週で行なっていましたが、10月からは毎週実施に変わります。止の瞑想を学びたい方へお奨めです。
〔担当:クンチョック・シタル〕 【オンライン受講・通信受講対応】
木曜 午後6時30分~8時 10月24日開講 6箇月コース(R7.3月末まで) 36,000円/6箇月
インド中観帰謬論証派の大論師チャンドラキールティ(月称)の『プラサンナパダー(浄明句論)』を読み解くコースです。
中観哲学は、大祖師ナーガールジュナ(龍樹)の『根本中論頌(中論)』によって確立されましたが、その解釈をめぐって、ブッダパーリタ(仏護)とパーバヴィヴェーカ(清弁)の間で見解の相異がありました。後の時代になって、前者の思想体系は自立論証派(スヴァータントリカ)、後者は帰謬論証派(プラサーンギカ)と呼ばれるようになります。チャンドラキールティは、ブッダパーリタの説を支持しつつ、改めて『中論』の詳細な註釈書を著作しました。これが『プラサンナパダー』であり、帰謬論証派の見解を一層鮮明に打ち出した解釈となっています。
チベットの伝統教学、中でもゲルク派の宗祖ツォンカパ大師は、インド仏教の様々な思想哲学を徹底的に比較検証したうえで、チャンドラキールティにより集大成された中観帰謬論証派の見解を究極のものと位置づけています。そして密教の修行も、それを理論的な裏づけとして実践するよう、様々な機会に強調しているのです。
本コースの今期は、第四品「五蘊の考察」から詳しく学んでゆきます。中観哲学の解説に長年の経験を有するクンチョック師の担当で、仏教教理の核心となる中観思想を詳しく学びたい方にお奨めです。
〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【オンライン受講・通信受講対応】
土曜 午後5時~6時30分 10月26日開講 6箇月コース (R7.3月末まで) 36,000円/6箇月
大祖師ナーガールジュナ(龍樹)の『根本中論頌(中論)』について、ゲルク派宗祖ツォンカパ大師による註釈『根本般若大註(ツァシェー・ティクチェン)正理の海』を読み解きながら、阿含相伝(ルン)を伴って解説します。
言うまでもなく、ナーガールジュナはインド中観派の開祖であり、その主著『中論』は中観哲学の根本聖典です。それの解釈を巡って、後世のインドで自立論証派と帰謬論証派の二流儀が生じます。それらの法流が全てチベットへ伝えられた後、ツォンカパ大師は帰謬論証派の見解を究極的なものと位置づけ、教理と実践の体系を構築しました。『正理の海』は、そうした立場から『中論』を詳しく解釈したもので、中観思想の根拠を検証して理解を深めるのに絶好の教材です。今期は、第二十一品「生滅の考察」からです。
『中論』を伝統的な方法で詳しく学びたい方に、貴重な機会なのでお奨めします。
◎ 参考図書『全訳 中論註『正理の海』』(クンチョック・シタル、奥山裕共訳/起心書房)
〔担当:ガワン・ウースン〕 【オンライン受講・通信受講対応】
月曜 午後6時30分~8時 10月21日開講 6箇月コース(R7.3月末まで) 36,000円/6箇月
シャーンタラクシタ(寂護)は、チベットへ最初に本格的な仏教を伝えたナーランダ寺の大学僧です。思想的な面では、中観派の中でも瑜伽行自立論証派と位置づけられ、『中観荘厳論』はその見解を明確にした主著です。サムイェの宗論や『修習次第』で知られるカマラシーラ(蓮華戒)は、シャーンタラクシタのインドに於ける一番弟子で、瑜伽行自立論証派の立場を継承しています。
ゲルク派宗祖ツォンカパ大師は、中観帰謬論証派の見解を究極のものと位置づけていますが、止観を実践する段階的プロセスに関しては、瑜伽行自立論証派の説にも多く依拠しています。なぜかというと、心を一点集中する止の修習や、観の中でまず外側の認識対象の実体視を断つ過程に於ては、唯識派(瑜伽行派)と共通の手法を採用しつつ、その後で認識主体たる心の実体視も断っていく・・という瑜伽行自立論証派の実践理論が、止観の修行にはとても効果的だからです。そのうえで、最終的に帰謬論証派の見解と結びつけてゆくところが、ツォンカパ大師の修道論の妙味ともいえます。
本コースでは、『中観荘厳論』を読み解いて、瑜伽行事立論証派の見解を学びます。中観哲学と瞑想修行の結びつきを学びたい方へお奨めです。
〔担当:ガワン・ウースン〕 【オンライン受講・通信受講対応】
火曜 午後6時30分~8時 10月22日開講 6箇月コース(R7.3月末まで) 36,000円/6箇月
弥勒菩薩がアサンガ(無著)に授けた教えは「弥勒五法」としてまとめられていますが、その中で今期からは『中辺分別論』を学んでいきます。
『中辺分別論』は、誤った極端論を排除して中道の見解を確立するという、仏教思想の根本的なテーマを、唯識派と中観派に共通する立場から説き明かした教えです。その中では、遍計所執・依他起・円成実の三性説、妄分別の考察、所取と能取の関係などが解説されています。
本コースでは、ニンマ派の学僧ジュ・ミパムの註釈に沿って、分かりやすく説明します。あまり長い典籍ではないので、1~2年程度で完結する見込みです。この秋 新規開講、唯識派と中観派の中道解釈を比較して学びたい方へ特にお奨めです!
◎ 参考図書『大乗仏典〈15〉世親論集』(長尾雅人、梶山雄一、荒巻典俊 訳/中公文庫)に『中辺分別論』の和訳があります。
〔担当:ガワン・ウースン〕 【通信受講専用コース】
10月下旬開講 6箇月コース (R7.3月末まで) 36,000円/6箇月
『菩提心釈』は、インドの大論師ナーガールジュナ(龍樹)が、世俗菩提心と勝義菩提心について説いた短い教えです。世俗菩提心とは、一切衆生のために仏陀の境地を得ようと誓願し、六波羅蜜の菩薩行を実践しようという心です。勝義菩提心とは、そのような菩薩が般若波羅蜜の修行を通じて獲得した、空性を直観的に覚る智慧です。このように『菩提心釈』の内容は、顕密共通の立場からは、大乗仏教に於ける方便の修行と般若の修行の心髄を要約したものと位置づけられます。さらに密教の立場からは、『秘密集会』根本タントラ第二分の密意を、聖者流の祖師ナーガールジュナが説き明かしたものと位置づけられています。簡潔にして、非常に奥深い教誡です。
この秋 新規開講、世俗菩提心と勝義菩提心について探求したい方にお奨めです!
◎ 参考図書『ダライ・ラマ 菩提心の解説』(マリア・リンチェン 訳/大蔵出版)、及び『密教・自心の探求』(生井智紹/大法輪閣)に、『菩提心釈』の和訳があります。
〔担当:クンチョック・シタル〕 【オンライン受講・通信受講対応】
土曜 午前11時~12時30分 10月26日開講 6箇月コース (R7.3月末まで) 36,000円/6箇月
チベット密教の概要を、19世紀の学僧キルティ・ロサン・ティンレー師による解説書等に沿って平易に説明します。このテキストは、ツォンカパ大師の『真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)』の要約的な内容となっています。チベット仏教の伝統では、密教を所作・行・瑜伽・無上瑜伽の四部タントラに分類・整理していますが、これらを順に概観しつつ、中心となる無上瑜伽タントラについては、灌頂の次第や生起次第・究竟次第の行法などを少し詳しく紹介してゆきます。
チベット仏教の特色の一つとして、密教の深遠な教理・実践があげられますが、それを本格的に修行するためには、まず顕密共通の道として「ラムリム」などを学修してから、灌頂を受ける必要があります。本コースは、初心者の方がとりあえずチベット密教の概要について知見を深めるためにも役だつし、灌頂を受けている方が改めて四部タントラの枠組みを学ぶためにも役だつと思われます。現在は、無上瑜伽タントラの灌頂や曼荼羅などについて考察しています。
〔担当:ガワン・ウースン〕 【通信受講専用コース】
10月下旬開講 6箇月コース (R7.3月末まで) 39,000円/6箇月
昨年12月に大阿闍梨チャト・リンポチェ猊下が総本山善通寺で「薬師如来の許可灌頂」を厳修なさった御縁により、薬師如来を拝む成就法の儀軌を解説します。薬師如来に関する教えや当病平癒の修法を紹介し、実践的な理解を深めていきます。
この秋 新規開講、薬師如来の行法を実践したい方へお奨めです! 通信受講専用のため、時間や場所の制約なく学ぶことが可能です。
◎ 『チベット仏教 所作タントラ成就法集1』(ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書8)をテキストに用います。
※本コースは、密教の何らかの灌頂・許可灌頂を受けている方のみ受講できます。
〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【オンライン受講・通信受講対応】
金曜 午後6時30分~8時 10月25日開講 6箇月コース (R7.3月末まで) 39,000円/6箇月
仏教全体の教理・実践をまとめた一大体系が、広い意味での「ラムリム」ですが、その中でも顕密共通の道を詳しく説き明かしたのが、ツォンカパ大師による『菩提道次第広論(ラムリム・チェンモ)』です。それの続編として、密教独特の道を詳しく説き明かしたのが、『真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)』であり、『ラムリム・チェンモ』と並んでツォンカパ大師の二大主著と位置づけられています。
『ガクリム・チェンモ』は全十四品構成で、第一品は密教の総論、第二品は『楚悉地経』など所作タントラ、第三品は『大日経』など行タントラ、第四品は『初会金剛頂経』など瑜伽タントラの解説です。第五品から第十品までは無上瑜伽タントラの灌頂や曼荼羅について詳説し、第十一品は無上瑜伽タントラ二次第の総論、第十二品は生起次第の解説、第十三品と第十四品は究竟次第の解説となっています(『ガクリム・チェンモ』の詳細な科範構成は、こちらを参照)。
本コースでは、『ガクリム・チェンモ』を、阿含相伝(ルン)とともに解説します。この秋からは、生起次第の道次第を説く第十二品に入ります。無上瑜伽タントラの灌頂を受けて本格的に修行すべき内容を、最も直接的に解説した箇所です。生起次第の行法を総括的に学びたい方は、今期から受講するのもお奨めです。
※本コースは、無上瑜伽タントラの灌頂を受けている方のみ受講できます。
◎ 参考図書:『ツォンカパのチベット密教』(齋藤保高/大蔵出版)に第十二品の全訳・訳註があります。
〔担当:齋藤保高〕 【オンライン受講・通信受講対応】
土曜 午後1時30分~3時 10月26日開講 6箇月コース(R7.3月末まで) 39,000円/6箇月
ツォンカパ大師最晩年の著作である『五次第一座円満の直伝(リムガ・デンゾク・マルティー)』を読み解きながら、「秘密集会」聖者流の究竟次第の行法を考察探求します。『五次第明灯』が詳細にわたる理論的な解説であるのに対し、『五次第一座円満』は、その理論に基づいて実践的な秘訣を説き明かしたものです。
『五次第一座円満』を拠りどころにすれば、生起次第の初心行者であっても、未来に究竟次第を本格的に修行する薫習を置くため、信解作意によって「五次第」の中身を修習できるようになります。これは、「ヤマーンタカ」などの究竟次第にも応用可能です。そうした行法について、大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師から御自坊で親しく授かった教えを、今回の講習でお伝えできればと思います。現在は、幻身の次第を支分の教誡を含めて学んでいます。『五次第一座円満』の講読と併行し、それに準拠した口伝を後世に記述した儀軌類も参照し、具体的な実修法を明らかにしてゆきます。
※ 本コースは、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方のみ受講できます。
〔担当:齋藤保高〕 【オンライン受講・通信受講対応】
日曜 午前11時~12時30分 10月27日開講 6箇月コース(R7.3月末まで) 39,000円/6箇月
昨年12月に大阿闍梨チャト・リンポチェ猊下から「チャクラサンヴァラ大灌頂」を受法された方を主な対象とし、ルーイーパ流の成就法広本と註釈を講読します。成就法は、ツォンカパ大師の『大楽明示』を読誦用に増広したギュトゥー寺の儀軌を用います。註釈は、パンチェン・ラマ一世ロサン・チューキ・ギェルツェン大師による比較的簡潔な解説書を中心に紐解いていく予定です。
これらを学ぶことで、「ルーイーパ流チャクラサンヴァラ」の生起次第をどう修行するかという、その実際の方法を体系的に習得できるでしょう。また「秘密集会聖者流」との対比から、母タントラ全般や「チャクラサンヴァラ」の特色を認識することで、ツォンカパ大師の密教教学の要点を把握できると思います。この秋は「前行のトルマ供養」からです。まだ成就法の最初の方なので、今から参加しても大丈夫です。
※ 本コースは、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方のみ受講できます。
ギュトゥー寺の流儀によるチャクラサンヴァラ曼荼羅 Ⓒ Gyuto Tantric Monastery
〔担当:ガワン・ウースン〕 【オンライン受講・通信受講対応】
土曜 午後3時15分~4時45分 10月26日開講 6箇月コース(R7.3月末まで) 39,000円/6箇月
チベット語の文字や会話を一通り学んだ方のための中級コースです。チベット語を勉強すると、仏教の様々な聖典を読めるし、ラマの説法を聴いたり、僧侶たちと会話することもできるなど、多くのメリットがあります。ダライ・ラマ法王も、チベット語は仏教を学修するのに最適の言語だと強調なさっています(こちらで、映像を御覧になれます)。ポタラ・カレッジ定期講習のチベット語コースは、経験豊富なネイティブの講師が、チベットの伝統的な方法に則して懇切丁寧に指導します。そのため、大学等に於けるアカデミックな語学学習と比べ、実践的な応用力を身につけられます。また、仏教と関連づけながらチベット語を学べる点も、大きな特色です。
この秋からは、基本的な構文をもとにして、会話と文法を学びます。チベット語に関心のある方へ、是非お奨めのコースです。以前にチベット語を勉強したことのある方なら、今から受講することもできると思います。レベルが合うかどうか、一度見学してみてください(この科目に限らず、一コース1回は、無料で体験受講ができます)。
〔担当:ガワン・ウースン〕 【オンライン受講・通信受講対応】
日曜 午後1時30分~3時 10月27日開講 6箇月コース(R7.3月末まで) 39,000円/6箇月
チベット語の会話や文法を学んだ方のための応用コースです。チベット語を勉強すると、仏教の様々な聖典を読めるし、ラマの説法を聴いたり、僧侶たちと会話することもできるなど、多くのメリットがあります。
本コースでは、チベット語でチベット文化を学び、内容の濃い会話ができるようになることを目指します。教材として、サキャパンディタの『サキャ・レクシェー』を読みますす。サキャ・パンディタは、13世紀に活躍したサキャ派の大学僧で、モンゴル帝国を仏教に教化したラマとしても有名です。『サキャ・レクシェー』は、仏教的な立場から日常生活の道徳や教訓を説く内容です。仏教の難解な教理を扱った論書ではありませんから、語学コースの教材にも向いています。
以前にチベット語を学んだ経験のある方が、再び勉強を始めたいとお考えの場合にも、本コースは適していると思われます。レベルが合うかどうか、一度見学してみてください(この科目に限らず、一コース1回は、無料で体験受講ができます)。
インターネットで受講のお申し込みができます。
受講申込 ←このボタンを押し、フォームに必要事項を御記入のうえ、送信してください(受講科目名の記載を忘れないよう御注意願います)。
受講申し込みの後、受講費を納付なさってください(分割・延納もできます)。
ポタラ・カレッジ東京センターの窓口で直接納付していただくか、
1.三菱UFJ銀行 神田駅前支店 普通 2405078 チベット仏教普及協会
2.郵便振替 00170-9-29701 チベット仏教普及協会
宛てに御送金いただくこともできます。
「どの科目を、どんな順序で受けたらよいのか分からない」、「内容をもっと詳しく知りたい」、「予備知識がなくても大丈夫?」…。そんな疑問や質問のある方は、お気軽に御相談ください。メール(info@potala.jp)で受講相談できます。本サイトのお問い合わせフォームを御利用いただくこともできます。こちら
また、東京センターの6箇月コースについては、一科目1回無料で体験することができます(「灌頂受法者」等の受講条件があるコースは、無料体験の場合もその条件を満たしている必要があります)。講義の内容や講師の教え方を実際に体験してから、受講するかどうか決めることが可能です。無料体験は、オンライン受講や通信受講もできます。
東京センターのコース方式の科目を受講する場合は、ポタラ・カレッジの会員(準会員・正会員・賛助会員のいずれか)になっていただきます。未入会の方は、入会の手続きも併せてお願いします。本サイトからでも可能です。こちら
上記の無料体験は、会員でなくても可能です。
東京センターの6箇月コースを同一期間に3科目以上受講する場合、受講費を割り引き致します。3科目めは2割引、4科目めは3割引、5科目め以降は4割引となります。各科目の受講費が異なる場合、金額の高い方から順に大きい割引の対象とします。これは、勉強と修行に努力・精進なさっている方の経済的な負担を、少しでも軽減するための措置です。
また、東京センター6箇月コースの受講費を開講時に一括納付するのが難しい場合は、分割延納することも可能です。その場合、半額を12月末まで、残りの半額を3月末までに納付していただくことになります。
定期講習に出席できない遠方の方、お忙しい方に配慮し、ポタラ・カレッジでは、2010年から「通信受講」を正式に行なっております。こうした経験を生かし、新型コロナの流行状況が悪化して教室での講義を取りやめた期間は、全面通信受講方式で対処することができました。
また、2020年の夏季休講明けからは、教室での講義をZoomで同時配信する「オンライン受講」の試行を開始し、同年10月から正式に実施しています。今後も様々な工夫を重ね、少しでも受講者の方々にとって便利になるよう心掛けたいと思います。
(1)オンライン受講の方法
オンライン受講は、教室での講義をZoomで同時配信するやり方です(そのため「通信受講専用コース」には、オンライン受講の取り扱いはありません)。御自宅等に居ながら、リアルタイムで講義に参加でき、講師との質疑も可能です。
講義の大体2日前ぐらいに、その科目の受講者全員(当方でメールアドレスを把握していない方を除く)へ、Zoomの招待URLとパスコードを記した御案内メールを一斉送信します。配付資料等があらかじめ分かっていたら、それもこのメールに添付します。
受講者の方は、当日の講義時刻になったら、パソコン等で招待URLを実行(クリック、タップ)ししてください(当該機器でZoomを初めて利用する場合は、このときアプリがダウンロードされるはずです)。これだけで、Zoomの画面が立ちあがり、オンラインで講義に参加できます(招待URLがないときは、ミーティングIDとパスコードを入力して参加する方法もあります)。
下記(2)通信受講のうち、③のダウンロード方式を御利用いただくために、ダウンロード用URLとパスワードをお知らせする御案内メールを、講義の数日後に受講者全員へ一斉送信します。つまり、受講者の方は、原則として、講義の前と後に、オンラインとダウンロードの御案内メールを受け取ることになります(現在使っていらっしゃるメールアドレスを知らせていただくためにも、オンラインやダウンロードを御利用予定の方は、なるべくこのページ内の申込フォームか、またはEメール info@potala.jp で受講お申し込みをなさってください)。
こうしたやり方だと、当日にオンライン受講して、聞き逃した箇所や不明な点、或は配付資料が揃っていないケースなどがあったとき、後からダウンロードで補完するという方法が可能になります。
さらに、ダウンロードできる期間が過ぎてしまったり、長期の不在や多忙などで対応しきれない場合は、後日にまとめて②USBメモリへ録音データを入れるなどの方法が可能です。
そうした事柄は、普段教室に出席されている方にも当てはまります。受講者の方は、様々な選択肢を自由に組み合わせ、御自身の状況に合ったやり方で学修を続けることができます。
(2)通信受講の方法
通信受講では、講義を録音した音声ファイル(MP3形式)を、次の①~④の方法で提供します。MP3は汎用性の高い音声データで、パソコンや多くのCDプレーヤーで再生可能です。但し、音楽用のCDとはデータ形式が異なるため、一部のCDプレーヤーでは再生できないこともあります。
録音と併せて、各科目の必要性に応じ、テキスト、資料、画像、講師のメモ書き(板書に相当)、動画なども提供します。
① CD-Rディスクに2週間分のMP3音声データを入れ、資料等とともに、原則月2回郵送します。
② 御自分で用意したUSBメモリを当方へ郵送していただき、それにMP3音声データを入れて、資料等とともに返送することもできます。やり取りする頻度は、受講者のペースで自由にできます。
③ 大容量ファイル転送サービスを利用し、MP3音声データを毎週ダウンロードできるようになりました。ダウンロードを案内するメールに、資料等は添付します(大きいものは、別途郵送します)。これは、2020年から正式に実施している方法で、①や②より早く録音等を入手できます。現在ではこのやり方が、通信受講のメインになっています。
④ 上記3つの方法で対応しにくい方は、メールで御相談ください。なるべく個々の御事情に配慮し、柔軟に対処したいと思いますので、遠慮なくおっしゃってください。
ポタラ・カレッジの通信受講は、録音の提供だけに終わってしまわないようにするため、受講者からの質問をEメールや郵便等で受け付けます。回答は、授業の中で行ないます(文書による回答は原則として行ないません。個人的な内容の場合は、後日電話で講師が回答します)。
定期講習やその他の行事に支障のない範囲で、個人教授を行なうことも可能です。場所は原則として東京センター、時間帯はほぼ平日の午後になります。個人教授の場合、漠然と「チベット仏教を学びたい」というようなことよりも、具体的に学びたいテキストや内容が特定されているほうが対応しやすいです。内容や来られる曜日によって担当講師を決めたうえで、毎回の日時は担当講師と直接相談して決めます。費用は、原則として1時間あたり3,000円です(二人以上の場合は、一人1時間あたり2,000円)。
また、様々な団体等が主催する講演会や勉強会などに、講師を派遣することも可能です。定期講習や諸行事に支障のない範囲というのが原則ですが、若干の調整は可能な場合もありますので、まずは電話やメール等で御相談ください。
京都教室(旧・大阪教室)は、全てクンチョック・シタル師の担当となっております。
毎月原則として第4日曜に、下記の二科目を実施します。
2025年3月までの実施予定日は、10月27日(日)、11月24日(日)、12月22日(日)、1月26日(日)、2月23日(日・祝)、3月23日(日)です(但し、ポタラ・カレッジの諸行事等で変更になる場合もあります)。
京都教室の会場
明覺寺(めいかくじ)会議室; 京都市下京寺区平野町781 (TEL.075-361-3150) 地図
JR京都駅烏丸口より徒歩7分、地下鉄烏丸線五条駅より徒歩7分
※ 京都教室の講習内容についてのお問い合わせ電話は、会場の明覺寺ではなく、ポタラ・カレッジ東京センター(TEL.03-3251-4090)へお願いします。
〔担当:クンチョック・シタル〕
午前11時~午後1時 受講費3,000円/1回、13,000円/6回分前納
ゲルク派宗祖ツォンカパ大師の密教の主著として名高い『真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)』のうち、無上瑜伽タントラの生起次第を解説する第十二品を読み解きます。その中では、生起次第の具体的行法として、成就法の実修の仕方を順序だてて学ぶことができます。こうした知識は、灌頂を受けて修行を行なうとき、必ず役にたつ内容です。無上瑜伽タントラの修行を実践したい方へ、特にお奨めのクラスです。
◎ 参考図書:『ツォンカパのチベット密教』(齋藤保高/大蔵出版)に第十二品の全訳・訳註があります。
〔担当:クンチョック・シタル〕
午後2時~4時 受講費3,000円/1回、13,000円/6回分前納
大祖師ナーガールジュナ(龍樹)による「中観六論書」の一つに数えられる『六十頌如理論』を、チャンドラキールティ(月称)の註釈に沿って読み解きます。『六十頌如理論』の特色は、諸存在の両面の在り方として設定される空性と縁起のうち、特に縁起を詳しく説いている点です。ツォンカパ大師が重要な論点で『六十頌如理論註』を引用していることからも分かるように、中観帰謬論証派の縁起説を学ぶうえで欠かせないものといえます。本コースでは、重要なわりに顧みられることの少ない『六十頌如理論』を、中観哲学に造詣の深いクンチョック師とともに読み解いてゆく、大変貴重な機会です。中観哲学や縁起を学びたい方へ特にお奨めのコースです。
◎ 参考図書『大乗仏典〈14〉龍樹論集』(梶山雄一、瓜生津隆真 訳/中公文庫)
1クラス6回分を初回または2回めまでに前納する場合、13,000円となります。
1回単位で受講し、結果として6回出席しても、割引にはなりません。
インターネットで受講のお申し込みができます。
受講申込 ←このボタンを押し、フォームに必要事項を御記入のうえ(受講科目名の記載を忘れないよう御注意願います)、送信してください。
受講費は、当日会場で納付なさってください。
1955年、チベット本土のティンリ村に生まれる。中国のチベット侵攻により、少年期にインドへ亡命。'73年より、ダライ・ラマ法王仮宮殿のお膝下に新設されたダラムサラ仏教論理大学で、チベット仏教の伝統的な学問と修行を積む。'83年に来日。日本仏教を学び、比較研究を行なう。'92年、大正大学大学院文学研究科博士課程(仏教学専攻)満了。ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベットハウス)文化交流担当となり、'98年まで勤務。現在、チベット仏教普及協会(ポタラ・カレッジ)会長。照光精舎宗教文化研究所研究員。'96年、ゲルク派大本山デプン寺ロセルリン学堂にて、「ゲシェー」(仏教哲学博士)の学位を取得する。2011年秋から三年間の大親近行(密教の集中的な瞑想修行)に入り、’14年秋に付加行の護摩を伴い満願。
1952年、チベット本土のリラ村に生まれる。インドへ亡命の後、'73年よりダラムサラ仏教論理大学で学修。'83年、ソナム師とともに来日。共同で様々な研究活動に携わり、'92年に大正大学大学院文学研究科博士課程(仏教学専攻)を満了。ダライ・ラマ法王日本代表部事務所文化 交流担当となり、'98年まで勤務。現在、チベット仏教普及協会副会長。智山伝法院非常勤講師。
1965年、ネパールの亡命チベット人社会に生まれる。ニンマ派のザ・ルンブ寺に入門し、'80年よりダラムサラ仏教論理大学で学修。卒業後さらにニンマ派の伝統的な修行を積み、'95年に来日。'98年まで、立正大学仏教学部研究生。日本仏教を学ぶ傍ら、チベット語や僧院教育基礎課程の指導に従事。現在、チベット仏教普及協会専任講師。立正大学法華経文化研究所研究員。
1959年、東京都生まれ。'82年、早稲田大学政治経済学部卒業。図書館勤務などを経て、'92年から'98年まで、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所広報担当。現在、チベット仏教普及協会事務局長。'89年以来、ソナム、クンチョック両師のもとで、チベット仏教の基本を学び実修。大本山デプン寺ロセルリン学堂の大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師のもとで、「秘密集会」二次第や「ヤマーンタカ」を中心に密教を学修。また、ギュトゥー寺のゲン・ゲドゥン大阿闍梨やゲシェー・ララムパ・ケートゥプ・ノルサン師から、無上瑜伽タントラ三大本尊の伝授を受法。チベット語仏典の和訳や、チベット仏教に関する執筆活動を手がける。
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