集中講座シリーズ:『上師供養儀軌』の解説

ゲシェー・ソナム・ギャルツェン師からのメッセージ

 パンチェン・ラマ四世(一世)による『甚深道たる上師供養儀軌』は、顕密すべての教えの心髄であり、これまで尊来した仏たちの道の流れであり、あらゆるインドやチベットの賢者や修行者たちの心の種であり、ツォンカパ大師の御心のエッセンスを具現した秘訣です。
 甚深で広大なこの教えは簡潔な言葉で意味を要約しており、一座で顕密両者の教えを 隈なく修行することができるという、最高なる智慧者が実践すべき無上なる秘訣です。
 特に今回のテキストは、2007年に直接私がダライラマ法王より授かった伝授の内容を記したものを使用します。この内容は、ダライラマ法王が、どんな人でも実践しやすいように要略して解説されただけではなく、諸々の重要点の秘訣は詳細にお説きになり、実践法の伝授として最も優れた豊かなものです。
 ダライラマ法王もそのとき、次のようにおっしゃっています。「300以上のカンギュル(お釈迦様の経典をチベット語に翻訳したもの)テンギュル(龍樹などのインドの論書をチベット語に翻訳したもの)の経典と論書の内容のエッセンスを集約したものはこの上師供養です。ラマとしても、甚深であり広大である教えを再び説けるのは、福分ある善い機会に恵まれたことです。この点を認識して、利他の殊勝なる決意により説法できることは幸いです。あなたたちも、このような優れた教えを聞けるのは、福分ある善い機会に恵まれたことだと思ってください」。
 私は昔からこの教えに深く感銘をうけ、2001年に私の方からダライラマ法王に伝授を授けてくださるように強くお願いしました。ダライラマ法王は快諾してくださり、2007年にモンゴルの施主の方々とともに伝授を授かりました。このような私に大変縁のある教えを、今回ポタラカレッジで授ける機会を得たことは非常に嬉しく、このような機会は今後あるかどうか分かりませんので、なるべく多くの方々に伝授を授けることができれば幸いです。

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