2017年秋開講 定期講習の御案内

本当の仏教が、ここにある!!

日本語で学び実践できるチベット仏教

充実の新コースがこの秋から始まります

ポタラ・カレッジは、ダライ・ラマ法王直系の正統なチベット仏教を日本国内で本格的に学び実践するため、その拠点として設立された団体です。
ポタラ・カレッジの仏教や語学の定期講習は、初心者にも分かりやすく、しかも本物志向の内容で、多くの皆様から高い評価をいただいております。
この秋からは、「瞑想教室 修習次第」、「仏教入門 やさしいラムリム」、ダルマキールティ「ニヤーヤビンドゥ」の講読片仮名で学ぶチベット語 グルプージャの4科目が新規開講されます。
また、2018年1月からは、龍樹「法界賛」の解説新規開講されます!

お釈迦様から八大祖師を経て伝えられたインド直系の仏教。 その瞑想は、実に奥が深く、極めて神秘的な世界です。 そうしたチベット仏教の極意を、ポタラ・カレッジで皆様が学ばれるという、 これ以上に幸せなことはないと思います。(宮坂宥勝先生;本会設立大法要での御祝辞より



ポタラ・カレッジ定期講習の特色
ポタラ・カレッジのチベット仏教定期講習は、あくまでチベットの伝統教学に則した立場を堅持しながら、現代日本の状況に合わせて分かりやすい説明を心かげています。チベット人講師は、全員日本語が堪能で、日本仏教の研究も行なっています。もともとチベット語と日本語は言語としての発想が非常に近く、しかも双方の仏教には共通の経典や用語が数多くあります。それゆえ、チベット語の原典に説かれている教えを直接日本語で説明することは、ポタラ・カレッジの講師にとっては、とても自然な流れでできることなのです。通訳や英語などを媒介せず、本物のチベット仏教を身近に学修できる点は、ポタラ・カレッジ定期講習の大きな特色といえます。

受講しやすさに配慮
ポタラ・カレッジの定期講習では、通信受講、無料見学、受講費の割引きや分割延納など、受講者目線で参加しやすい環境作りを心がけています。

もくじ
科目名等をクリック(タップ)すると説明が表示されます。

Ⅰ.東京センター

会場への行き方は、こちらを御覧ください。

1.瞑想教室 修習次第

〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕  NEW!
日曜 午後3時15分~4時45分 11月19日開講 5箇月コース(H30.3月末まで) 30,000円/5箇月
 チベット仏教の伝統に則して、瞑想の正しい座法、呼吸法、心の集中法などを、繰り返し指導して練習を重ねます。それとともに、各回ごとに瞑想の対象となるテーマを決め、その内容を説明してから瞑想を実践します。
 この秋からは、大論師カマラシーラの『修習次第・中篇』に説かれている瞑想を、順番に説明しながら実修します。『修習次第』には、慈悲の瞑想から高度な止観に至るまで、様々な瞑想の教えが凝縮して説かれているので、それらを順にゆっくり丁寧に解説し、実践指導してゆきます。
 「チベット仏教の瞑想を体験してみたい」、「日常生活の中で、心を落ち着けて瞑想する時間を持ちたい」、そして「修習次第の教えを、実践的に習得したい」という方へお奨めです!

2.仏教入門 - やさしいラムリム

〔担当:クンチョック、ガワン〕 【通信受講併用】 NEW!
第2・第4木曜 午後2時30分~4時 10月26日開講 18,000円/10回
 チベット仏教の教理と実践を体系的にまとめた「ラムリム(道次第)」の教えを、特に初心者向けに分かりやすく説明します(「ラムリム」の概要については、こちらも御参照ください)。クンチョック・シタル師とガワン・ウースン師が交替で担当します。
 平成30年3月までの実施日は、10/26、11/9、11/30、12/14、1/11、1/25、2/8、2/22、3/8、3/22を予定しています(但し、ポタラ・カレッジの行事等の都合で変更となる場合もあります)。平日の昼間だと御都合のよい方に適していますが、通信受講併用のため、遠方の方やお忙しい方でも受講可能。この秋新規開講初めてチベット仏教を学ぶ方へ特にお奨めです!
◎ 『ラムリム伝授録Ⅰ』(ソナム、藤田/ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書1)をテキストに用います。

3.菩提道次第(ラムリム)

〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【通信受講併用】
金曜 午後6時30分~8時 10月27日開講 6箇月コース (H30.3月末まで)  36,000円/6箇月
 仏教全体の教理・実践をまとめた一大体系「ラムリム」を、本格的にじっくり学ぶコースです(「ラムリム」の概要については、こちらも御参照ください)。
 「ラムリム」の教えは、チベット仏教中興の祖師アティーシャを源流とし、ゲルク派宗祖ツォンカパ大師によって集大成されました。師事作法、有暇具足、無常、帰依、因果と止悪修善、出離、三学、発菩提心、六波羅蜜と四摂事、止観などが主なテーマとなり、これらによって顕密共通の仏教の要点を矛盾なく整理しています。それゆえ、密教の本格的な灌頂を受けるためには、あらかじめ「ラムリム」の教えを習得しておく必要があるのです。
 本コースでは、ツォンカパ大師の『菩提道次第略論(ラムリム・チュンワ)』に準拠しつつ、「ラムリム」の指導に長年の経験を有する講師が、初心者にも分かりやすく丁寧に説明します。この秋は、中士と共通の道次第から学びます。その中では、仏教の基本的な教理である十二縁起などについても、詳しく考察します。チベット仏教を体系的に学修したい方へ、是非お奨めのコース! 通信受講併用のため、遠方の方やお忙しい方でも受講できます。
◎ 講師の共著書『ラムリム伝授録Ⅱ』(ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書1)をテキストに用います。

4.入菩薩行論 - 般若羅蜜

〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【通信受講併用】
土曜 午後6時45分~8時15分 10月28日開講 6箇月コース (H30.3月末まで)  36,000円/6箇月
 ダライ・ラマ法王が一番にお勧めの重要聖典、シャーンティデーヴァ(寂天)の『入菩薩行論』を、分かりやすく丁寧に解説します。『入菩薩行論』は、大乗仏教の菩提心と六波羅蜜などについて、その心髄を絶妙な韻律と鋭い論理で説き明かした教えです。こうした内容は、顕密共通の道の心髄 ですから、密教を正しく修行するためにも、欠かすことができません。
 『入菩薩行論』の指導に長年の経験を有するゲシェー・ソナム師の担当で好評開講中。この秋は、第九品「般若波羅蜜」を紐解き、中観帰謬論証派の見解を学びます。大乗仏教のエッセンスを学修したい方へ、中観哲学に関心のある方へ、是非お奨めのコースです! 通信受講併用
◎ 講師の共訳書『精読・シャーンティデーヴァ 入菩薩行論』(ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書4)をテキストに用います。

5.前行道場 - 六加行法

〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕
日曜 午後5時~6時30分 10月22日開講 6箇月コース(H30.3月末まで) 36,000円/6箇月
 「前行」とは、チベット語で「グンド」といい、本格的な密教の門へ入るために必要とされる準備段階の修行です。今回は、半年間かけて、「六加行法」の行法を伝授し、修行を実践します。これは、①道場を浄め、仏像などを安置する、②清浄なる供養を捧げる、③座法を但し、帰依と菩提心を念じる、④聖聚の世界(集会樹)を観想する、⑤七支分(礼拝・供養・懺悔・随喜・勧請・祈願・廻向)を行じ、曼荼羅を供養する、⑥至心に祈願するという六つの次第からなる前行のやり方です。それらの中に、「ラムリム」や密教の心髄が込められており、四前行(帰依と菩提心、懺悔、曼荼羅供養、グルヨーガ)の要素も全て含まれています。
 前行の実修指導に豊富な経験を有するゲシェー・ソナム師の担当で、好評開講中。この秋からは、七支分の解説と瞑想が中心になります。「体系的な修行を始めたい」という方にお奨め!
◎ 導師の共著書『実践・チベット仏教入門』(春秋社)を参考図書としますが、本に載っていない儀軌や教誡も解説する予定です。

ラムリム集会樹

六加行法の「聖聚の世界」で観想する集会樹。この集会樹を福田として観じながら、それに対して七支分の修行を行ないます。ゲシェー・ソナム『チベット密教瞑想入門』より。

6.「ブッダパーリタ註」の解説

〔担当:クンチョック・シタル〕 【通信受講併用】
木曜 午後6時30分~8時 10月26日開講 6箇月コース(H30.3月末まで) 36,000円/6箇月
 ツォンカパ大師が文殊菩薩の導きで『中論』の密意を会得したときに拠りどころとなった註釈が、この『ブッダパーリタ(仏護)註』です。中観帰謬論証派の根本聖典と位置づけられ、後のチャンドラキールティ(月称)の見解も、これに依拠しています。ダライ・ラマ法王も、この『ブッダパーリタ註』の御講伝を、つい最近ダラムサラでなさっています(こちらを参照)。
 チベット仏教の伝統教学の立場からすると、釈尊が究極の真理を説き明かした教えが「般若経」としてまとめられ、その経典の明らかな意味内容を中観哲学として整理したのが『中論』などナーガールジュナの六論書と位置づけられます。そして、この『中論』の真意を最も正しく解釈しているのが、『ブッダパーリタ註』によって確立された帰謬論証派の見解ということになるのです。
 いまだ全篇の和訳は出ていない『ブッダパーリタ註』を、中観哲学に造詣の深いクンチョック師とともに読み解いてゆく、大変貴重な機会です。この秋は、第十四品からになります。中観帰謬論証派の見解を正確に学びたい方へ、是非お奨めのコースです! 通信受講併用のため、遠方の方やお忙しい方にも適しています。

7.「入中論」の解説

〔担当:ガワン・ウースン〕 【通信受講併用】
月曜 午後6時30分~8時 10月23日開講 6箇月コース(H30.3月末まで) 36,000円/6箇月
 チベットの僧院教育で「中観学」の最重要典籍とされるチャンドラキールティ(月称)の『入中論』を、本コースでは丁寧に読み解いてゆきます。この秋は、全篇の中心となる第六品「現前地」のうち、唯識説の否定を説く箇所から学んでゆきます。中観帰謬論証派の見解を徹底的に学びたい方へ、是非お奨めのコースです! 通信受講併用方式なので、遠方の方にも適しています。

8.倶舎論と大乗阿毘達磨集論

〔担当:ガワン・ウースン〕 【通信受講併用】
火曜 午後6時30分~8時 4月24日開講 6箇月コース(H30.3月末まで) 36,000円/6箇月
 仏教の基礎学である阿毘達磨(アビダルマ)の中でも、特に重要な五薀・十二処・十八界、二十二根、心・心所・心不相応行、六因・五果・四縁などを中心に学ぶコースです。こうした内容は、小乗・大乗・密教の全てに共通する基本です。この秋は、第二品「根の解説」から学びます。通仏教的な基礎学を正確に習得しておきたい方へ、お奨め! 通信受講併用
◎ 講師の共訳書『全訳 ダライ・ラマ1世 倶舎路名註“解脱道解明”』(起心書房)をテキストに用います。

9.龍樹「法界賛」の解説

〔担当:ガワン・ウースン〕  【通信受講専用コース】  NEW!
1月上旬開講  3箇月コース (H30.3月末まで)  18,000円/3箇月
 ナーガールジュナ(龍樹)の『法界賛』を読み解くコースです。『法界賛』は、中観派の立場から仏性(如来蔵)を説いた教えで、短い偈頌ながら奥深い内容です。年明けからの新規開講、仏性と中観思想の関係性を学びたい方に、特にお奨めのコースです! 通信受講専用のため、遠方の方、お忙しい方も是非参加してみてください。

10.秘密集会(グヒヤサマージャ)二流儀の成就法講読

〔担当:齋藤保高〕 【通信受講併用】
日曜 午前11時~12時30分 10月22日開講 6箇月コース(H30.3月末まで) 39,000円/6箇月
 ゲルク派宗祖ツォンカパ大師自身がまとめられた「秘密集会」の二つの成就法を講読するコース です。聖者流の『清浄瑜伽次第』とジュニャーナパーダ流の『文殊密意開示』を、併行して対照しながら読み解いてゆき、灌頂を受けた後で修行する成就法の意味内容を明らかにしたいと思います。この二つの成就法を比較考察することで、両方の流儀の特色が鮮明に浮かびあがってくるため、無上瑜伽タントラ生起次第の行法全般に関する理解を深めることにもなるはずです。
 「秘密集会」の成就法をしっかり学びたい方に、是非お奨めのコースです! この秋は、曼荼羅最勝王三摩地からとなります。通信受講併用のため、遠方の方やお忙しい方にも適しています。
※ 本コースは、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方のみ受講できます。受講資格や通信受講の方法など、御不明な点は遠慮なく御相談ください。

秘密集会阿閃金剛

11.秘密集会(グヒヤサマージャ)生起次第の解説

〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【通信受講併用】
土曜 午後5時~6時30分 10月28日開講 6箇月コース(H30.3月末まで) 39,000円/6箇月
 「秘密集会」生起次第の行法解説のコースです。アク・シェーラプ・ギャツォ師による註釈書に基づき、灌頂を受けた後に修行する生起次第の中身を解説してゆきます。この註釈書の特色は、口伝のみで伝えられてきた秘訣なども、詳細に書き記している点です。
 ゲシェー・ソナム師の担当で好評開講中、「秘密集会」生起次第の行法を詳しく学びたい方に、是非お奨めのコースです! この秋は、守護輪から解説します。いよいよこれから、成就法の正行へ入るので、今からの受講しても大丈夫です。通信受講併用のため、遠方の方にも適しています。
※ 本コースは、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方のみ受講できます。受講資格や通信受講の方法など、御不明な点は遠慮なく御相談ください。

12.チャクラサンヴァラ成就法

〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【通信受講併用】
水曜 午後6時30分~8時 10月25日開講 6箇月コース(H30.3月末まで) 39,000円/6箇月
 「チャクラサンヴァラ(最勝楽)」大灌頂受者を主な対象に、ルーイーパ流の生起次第について、理論と実践を詳しく解説します。ツォンカパ大師の『チャクラサンヴァラ現観広説・如意満足』やアク・シェーラプ・ギャツォ師の生起次第註釈などに基づき、複雑な行法を整理して明らかにします。
 ゲシェー・ソナム師の担当で好評開講中、「チャクラサンヴァラ」の実修法を詳しく学びたい方へ、お奨めのコースです! この秋は、身曼荼羅から解説します。通信受講併用
※ 本コースは、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方のみ受講できます。

13.五次第明灯(秘密集会究竟次第

〔担当:齋藤保高〕 【通信受講併用】
土曜 午後1時30分~3時 10月28日開講 6箇月コース(H30.3月末まで) 39,000円/6箇月
 「秘密集会」聖者流の究竟次について、ツォンカパ大師が詳しく解説した『五次第明灯(リムガ・セルドゥン)』を、全篇講読します(チベット語を学んでいなくても受講可)。この『五次第明灯』は、他の著作で明らかにされていないツォンカパ大師の最終的な立場を、極めて明確に提示しています。そうした内容は、他の無上瑜伽タントラのの修行にも、大変役にたつものです。
 この秋からは、微細な風と真言を組み合わせて行じる金剛念誦について、詳しく学びます。無上瑜伽タントラの高度な実践理論を勉強したい方へ、お奨めのコース! 通信受講併用のため、遠方の方にも適しています。
※ 本コースは、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方のみ受講できます。

14.文殊ナーマサンギーティの解説

〔担当:クンチョック・シタル〕 【通信受講併用】
土曜 午前11時~12時30分 10月28日開講 6箇月コース(H30.3月末まで) 39,000円/6箇月
 ツォンカパ大師御自身が日常の勤行にしていたという「文殊ナーマサンギーティ(名等誦)」を、諸註釈に基づいて分かりやすく説明します。その中では、仏陀の五智や菩薩の十波羅蜜などについても学ぶことができます。この「文殊ナーマサンギーティ」は、一般的には「金剛頂経」系の理論に沿った教えと考えられますが、「カーラチャクラ」系統の密教の秘法ともされています。当面の御利益とししては、記憶力や理解力の向上にも役だつといいます。
 密教の実践に関心のある方へ、特にお奨めです! この秋からは、「カーラチャクラ」に基づく密教的な文殊の文殊の礼賛などを学びます。通信受講併用

15.ダルマキールティ「ニヤーヤビンドゥ」の講読

〔担当:クンチョック・シタル〕 【通信受講専用コース】 NEW!
10月下旬開講  6箇月コース (H30.3月末まで)  39,000円/6箇月
 インド仏教論理学を大成した論師ダルマキールティ(法称)の著作では、『量評釈(プラマーナヴァールッティカ)』が最もよく知られていますが、今回のテーマである『正理一滴(ニヤーヤビンドゥ)』も大変重要な論書です。直観的な正しい認識である現量と、推論的な正しい認識である比量や、因の三相(主題と論拠の関係である宗法、論拠と帰結の肯定的関係である同品遍、帰結と論拠の否定的関係である異品遍)などについて、重要な教証が『ニヤーヤビンドゥ』に説かれています。
 本コースでは、インドの論師ダルモーッタラによる註釈書に準拠して、『ニヤーヤビンドゥ』を紐解いてゆきたいと思います。この秋新規開講、仏教論理学や認識論に関心のある方に、是非お奨めしたいコーかです! 通信受講専用のため、遠方の方、お忙しい方にも適しています。

16.片仮名で学ぶ仏典のチベット語 - グルプージャ

〔担当:ガワン・ウースン〕 【通信受講専用コース】  NEW!
10月下旬開講  6箇月コース (H30.3月末まで)  39,000円/6箇月
 7月から始めた短期コース「片仮名で覚える仏典のチベット語」が好評だったため、この秋からは6箇月コースとして改めて開講します。前回はポタラ・カレッジの「常用経軌集」から適宜教材を選んで説明しましたが、今回はパンチェン・ラマ一世の『上師供養(グルプージャ)儀軌』全篇を通しで学びます。『グルプージャ』は、法要などで読誦する機会が多いから、チベット文の意味を学んでおくのは、とても有意義なことです。全体的に密教儀軌や礼賛の言葉遣いが多いけれど、「シンチョク・タムパ」(ラムリムとロジョン)の箇所などは、仏教用語を学ぶのにとても適した教材です。
 今回も、語学としてチベット語を学んでいない方でも理解できるように、片仮名で表記されたチベット文をもとに、読み方と意味を丁寧に説明してゆきます。この秋新規開講、普段読誦している仏典を通じてチベット語を学びたい方、『グルプージャ』のチベット文を読み解きたい方へ、特にお奨めのコースです。通信受講専用のため、遠方の方、お忙しい方も参加可能。
◎ 『甚深道たる上師供養儀軌』(ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書6)をテキストに用います。

17.チベット語 初級

〔担当:ガワン・ウースン〕
土曜 午後3時15分~4時45分 10月28日開講 6箇月コース(H30.3月末まで) 39,000円/6箇月
 チベット文字を一通り学んだ方のための初級コースです。チベット語を勉強すると、仏教の様々な聖典を読めるし、ラマの説法を聴いたり、僧侶たちと会話することもできるなど、多くのメリットがあります。ダライ・ラマ法王も、チベット語は仏教を学修するのに最適の言語だと強調なさっています(こちらで、映像を御覧になれます)。ポタラ・カレッジ定期講習のチベット語コースは、経験豊富なネイティブの講師が、チベットの伝統的な方法に則して懇切丁寧に指導します。そのため、大学等に於けるアカデミックな語学学習と比べ、実践的な応用力を身につけられます。また、仏教と関連づけながらチベット語を学べる点も、大きな特色です。
 この秋からは、簡単な構文をもとにして、会話と文法の基礎を学びます。チベット語に関心のある方へ、是非お奨めのコースです! 以前にチベット文字を勉強したことのある方なら、今期から受講することもできると思います。レベルが合うかどうか、一度見学してみてください(一コース1回は、無料で見学できます)。

18.チベット語 応用

〔担当:ガワン・ウースン〕
日曜 午後1時30分~3時 10月22日開講 6箇月コース(H30.3月末まで) 39,000円/6箇月
 チベット語でチベット文化を学び、内容の濃い会話ができるようになることを目指します。サキャパンディタの『サキャ・レクシェー』や、ホトゥン・ナムカベルの『ロジョン・二メー・ウーセル』などを読んでゆきます。
 以前にチベット語を学んだ経験のある方が、再び勉強を始めたいとお考えの場合にも、本コースは適していると思われます。レベルが合うかどうか、一度見学してみてください(一コース1回は、無料で見学できます)。


東京センター定期講習受講申込み

インターネットで受講のお申し込みができます。
受講申込 ←このボタンを押し、フォームに必要事項を御記入のうえ、送信してください(受講科目名の記載を忘れないよう御注意願います)。
受講申し込みの後、受講費を納付なさってください(分割・延納もできます)。
ポタラ・カレッジ東京センターの窓口で直接納付していただくか、
1.三菱東京UFJ銀行 神田駅前支店 普通 2405078 チベット仏教普及協会
2.郵便振替 00170-9-29701 チベット仏教普及協会
宛てに御送金いただくこともできます(領収書は、直近にお送りする御案内に同封します)。

受講の相談と無料見学について

「どの科目を、どんな順序で受けたらよいのか分からない」、「内容をもっと詳しく知りたい」、「予備知識がなくても大丈夫?」…。そんな疑問や質問のある方は、お気軽に御相談ください。毎日(月曜・祝日を除く)午後1時から午後6時半頃まで、東京センターの窓口、または電話(03-3251-4090)にて承わります。担当講師と直接お話しすることも可能です。メール(info@potala.jp)での受講相談もできます。本サイトのお問い合わせフォームを御利用いただくこともできます。こちら
また、東京センターの6箇月コースについては、一科目1回無料で見学することができます(「灌頂受法者」等の受講条件があるコースは、見学の場合もその条件を満たしている必要があります)。講義の内容や講師の教え方を実際に体験してから、受講するかどうか決めることも可能です。

入会について

東京センターのコース方式の科目を受講する場合は、ポタラ・カレッジの会員(準会員・正会員・賛助会員のいずれか)になっていただきます。未入会の方は、入会の手続きも併せてお願いします。本サイトからでも可能です。こちら
上記の無料見学は、会員でなくても可能です。

受講費の割引と分割延納について

東京センターの6箇月コースを同一期間に3科目以上受講する場合、受講費を割り引き致します。3科目めは2割引、4科目めは3割引、5科目め以降は4割引となります。各科目の受講費が異なる場合、金額の高い方から順に大きい割引の対象とします。これは、勉強と修行に努力・精進なさっている方の経済的な負担を、少しでも軽減するための措置です。
また、6箇月コースの受講費を開講時に一括納付するのが難しい場合は、分割延納することも可能です。その場合、半額を12月末まで、残りの半額を3月末までに納付していただくことになります。

通信受講の方法

これまで定期講習に参加できなかった遠方の方、お忙しい方に配慮し、2010年から通信受講を正式に始めました。通信受講は、授業の録音を、原則2週間に1回送付(または手渡し)するものです。録音メディアは、CDにMP3形式の音声データを入れて提供するか、或はICレコーダやUSBメモリを受け渡しする方法などがあります。費用は、通常の受講費に、録音メディアの実費が加算されます(ICレコーダやUSBメモリ等の場合は、現物を各自で御用意いただきます)。また郵送の場合は、宛名を記載し、必要な切手を貼付した送付用封筒を用意していただきます。
ポタラ・カレッジの通信受講は、録音の提供だけに終わってしまわないようにするため、受講者からの質問をEメールや郵便等で受け付けます。回答は、授業の中で行ないます(文書による回答は行ないません。個人的な内容の場合は、後日電話で講師が回答します)。また「併用コース」の場合は、通信受講の方でも、御本人の都合がつくときは授業に出席できます。

個人教授と講師派遣

定期講習やその他の行事に支障のない範囲で、個人教授を行なうことも可能です。場所は原則として東京センター、時間帯はほぼ平日の午後になります。個人教授の場合、漠然と「チベット仏教を学びたい」というようなことよりも、具体的に学びたいテキストや内容が特定されているほうが対応しやすいです。内容や来られる曜日によって担当講師を決めたうえで、毎回の日時は担当講師と直接相談して決めます。費用は、原則として1時間あたり3,000円です(二人以上の場合は、一人1時間あたり2,000円)。
また、様々な団体等が主催する講演会や勉強会などに、講師を派遣することも可能です。定期講習や諸行事に支障のない範囲というのが原則ですが、若干の調整は可能な場合もありますので、まずは電話やメール等で御相談ください。


Ⅱ.大阪教室

大阪教室は、2016年4月から全てクンチョック・シタル師が担当しています。
毎月原則第4日曜に、下記の2科目を実施します。
2018年3月までの実施予定日は、10月22日(日)11月26日(日)12月24日(日)1月28日(日)2月11日(日)3月25日(日)です(但し、ポタラ・カレッジの行事等で変更になる場合もあります)。

大阪教室の会場
應典院おうてんいん); 大阪市天王寺区寺町1-1-27 (TEL.06-6771-7641) 地図
日本橋駅8番出口より東へ歩7分。谷町九丁目駅、上本町駅3番出口より西へ歩8分
※ 大阪教室の講習内容についてのお問い合わせ電話は、会場の應典院ではなく、ポタラ・カレッジ東京センター(TEL.03-3251-4090)へお願いします。

1.真言道次第広論 第三品 - 行タントラ

〔担当:クンチョック・シタル〕
午前11時~午後1時 受講費3,000円/1回、13,000円/6回分前納
 ツォンカパ大師の密教の主著として名高い『真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)』のうち、行タントラの道次第を説く第三品について解説します。その中では、行タントラを代表する『大日経』の所説に基づき、密教に於ける空性修習の必要性や、有相瑜伽と無相瑜伽の枠組みなどについて、比較的簡潔に説き明かされています。これを紐解くことにより、四部タントラの中でも、ベーシックな密教の行法を学ぶことができます。『大日経』に関心のある方へ、特にお奨めのクラスです!

2.入菩薩行論 - 般若波羅蜜

〔担当:クンチョック・シタル〕
午後2時~4時 受講費3,000円/1回、13,000円/6回分前納
 ダライ・ラマ法王お薦めの聖典、シャーンティデーヴァの『入菩薩行論』を、分かりやすく丁寧に解説します。『入菩薩行論』は、大乗仏教の菩提心と六波羅蜜について、その心髄を絶妙な韻律で説き明かしています。こうした教えは、チベット仏教-特に密教-を正しく実践するために必要 不可欠であり、確かな理解を得られるように繰り返し学修することが肝要です。現在は、般若波羅蜜を説く第九品を学んでいます。中観哲学に関心のある方には、特にお奨めです!

大阪教室の受講費割引き

1クラス6回分を初回に前納した場合、13,000円となります。
1回単位で受講し、結果として6回出席しても、割引にはなりません。

大阪教室定期講習受講申込み

インターネットで受講のお申し込みができます。
受講申込 ←このボタンを押し、フォームに必要事項を御記入のうえ(受講科目名の記載を忘れないよう御注意願います)、送信してください。
受講費は、当日会場で納付なさってください。


講師紹介

ゲシェー・ソナム・ギャルツェン・ゴンタ (主任講師)

1955年、チベット本土のティンリ村に生まれる。中国のチベット侵攻により、少年期にインドへ亡命。'73年より、ダライ・ラマ法王仮宮殿のお膝下に新設されたダラムサラ仏教論理大学で、チベット仏教の伝統的な学問と修行を積む。'83年に来日。日本仏教を学び、比較研究を行なう。'92年、大正大学大学院文学研究科博士課程(仏教学専攻)満了。ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベットハウス)文化交流担当となり、'98年まで勤務。現在、チベット仏教普及協会(ポタラ・カレッジ)会長。照光精舎宗教文化研究所研究員。'96年、ゲルク派大本山デプン寺ロセルリン学堂にて、「ゲシェー」(仏教哲学博士)の学位を取得する。2011年秋から三年間の大親近行(密教の集中的な瞑想修行)に入り、’14年秋に付加行の護摩を伴い満願。

クンチョック・シタル (主任講師)

1952年、チベット本土のリラ村に生まれる。インドへ亡命の後、'73年よりダラムサラ仏教論理大学で学修。'83年、ソナム師とともに来日。共同で様々な研究活動に携わり、'92年に大正大学大学院文学研究科博士課程(仏教学専攻)を満了。ダライ・ラマ法王日本代表部事務所文化 交流担当となり、'98年まで勤務。現在、チベット仏教普及協会副会長。智山伝法院非常勤講師。

ガワン・ウースン・ゴンタ (講師)

1965年、ネパールの亡命チベット人社会に生まれる。ニンマ派のザ・ルンブ寺に入門し、'80年よりダラムサラ仏教論理大学で学修。卒業後さらにニンマ派の伝統的な修行を積み、'95年に来日。'98年まで、立正大学仏教学部研究生。日本仏教を学ぶ傍ら、チベット語や僧院教育基礎課程の指導に従事。現在、チベット仏教普及協会専任講師。立正大学法華経文化研究所研究員。

齋藤保高 (講師)

1959年、東京都生まれ。'82年、早稲田大学政治経済学部卒業。図書館勤務などを経て、'92年から'98年まで、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所広報担当。現在、チベット仏教普及協会事務局長。'89年以来、ソナム、クンチョック両師のもとで、チベット仏教の基本を学び実修。大本山デプン寺ロセルリン学堂の大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師のもとで、「秘密集会」二次第や「ヤマーンタカ」を中心に密教を学修。チベット語仏典の和訳や、チベット仏教に関する執筆活動を手がける。

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