2021年秋開講 定期講習の御案内

本当の仏教が、ここにある!!

日本語で学び実践できるチベット仏教

充実の新コースがこの秋から始まります

ポタラ・カレッジは、ダライ・ラマ法王直系の正統なチベット仏教を日本国内で本格的に学び実践するため、その拠点として設立された団体です。
ポタラ・カレッジの仏教や語学の定期講習は、初心者にも分かりやすく、しかも本物志向の内容で、多くの皆様から高い評価をいただいております。
今回は、「前行道場 帰依と菩提心」、「ナーガールジュナ 宝行王正論」、「死者浄化儀礼の実践」、通信受講専用コース「宝徳蔵般若経」、通信受講専用コース「ツォンカパ 秘密集会の願文」、及び京都教室「前行・曼荼羅供養」の6科目が新規開講されます。

昨年秋から始めて御好評をいただいているオンライン講義を、今期も大半の科目で実施します。講義中の質疑も可能です。特に、遠方の方々にとっては、今までより便利になりますから、この機会に是非御活用ください! 詳しくはこちらを。

お釈迦様から八大祖師を経て伝えられたインド直系の仏教。 その瞑想は、実に奥が深く、極めて神秘的な世界です。 そうしたチベット仏教の極意を、ポタラ・カレッジで皆様が学ばれるという、 これ以上に幸せなことはないと思います。(宮坂宥勝先生;本会設立大法要での御祝辞より



ポタラ・カレッジ定期講習の特色
ポタラ・カレッジのチベット仏教定期講習は、あくまでチベットの伝統教学に則した立場を堅持しながら、現代日本の状況に合わせて分かりやすい説明を心かげています。チベット人講師は、全員日本語が堪能で、日本仏教の研究も行なっています。もともとチベット語と日本語は言語としての発想が非常に近く、しかも双方の仏教には共通の経典や用語が数多くあります。それゆえ、チベット語の原典に説かれている教えを直接日本語で説明することは、ポタラ・カレッジの講師にとっては、とても自然な流れでできることなのです。通訳や英語などを媒介せず、本物のチベット仏教を身近に学修できる点は、ポタラ・カレッジ定期講習の大きな特色といえます。

受講しやすさに配慮
ポタラ・カレッジの定期講習では、通信受講、無料見学、受講費の割引きや分割延納など、受講者目線で参加しやすい環境作りを心がけています。

もくじ
科目名等をクリック(タップ)すると説明が表示されます。

Ⅰ.東京センター

会場への行き方は、こちらを御覧ください。

★ 東京センターの定期講習は、原則として全科目(通信受講専用コースを覗く)で、① 教室への出席、② オンライン受講(教室の講義をZoomで同時配信)、③ 通信受講(講義の録音データをダウンロード、CD、USBメモリ等で提供)という3つの選択肢を、受講者の方がその都度自由に併用できます。オンライン受講と通信受講の詳しい説明は、こちらを御覧ください。
 なお今後、万一新型コロナウイルスの流行状況が大巾に悪化した場合は、一時的に教室での講義を取りやめ、オンライン講義や通信受講のみで対応することもあります。

1.前行道場 帰依と菩提心 NEW!

〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【オンライン受講・通信受講対応
日曜 午後5時~6時30分 10月24日開講 6箇月コース(R4.3月末まで) 36,000円/6箇月
 「前行」とは、チベット語で「グンド」といい、本格的な密教の門へ入るために必要とされる準備段階の修行です。一般には、①帰依と菩提心、②金剛薩埵の浄化法、③曼荼羅供養、④グルヨーガの四者を前行の内容としています。今回は、半年間かけて、「帰依と菩提心」の行法を伝授し、修行を実践します。これは、四前行の中でも冒頭に位置づけられ、一番大切な内容です。
 「前行道場」では、四つの前行(及び、それらと関連する六加行法)を順番に取りあげてゆくので、最初の「帰依と菩提心」を行じるのは2年~3年に一度となります。なので、この秋は久しぶりのチャンス! 今回も、前行の実修指導に豊富な経験を有するゲシェー・ソナム師が担当します。「チベット仏教の体系的な実践を始めたい」という方に、特別お奨めのコースです

ラムリム集会樹
帰依の対象として観想する集会樹。ゲシェー・ソナム『チベット密教瞑想入門』より。

2.瞑想教室 心の修行

〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【オンライン受講・通信受講対応
日曜 午後3時15分~4時45分 10月24日開講 6箇月コース(R4.3月末まで) 36,000円/6箇月
 チベット仏教の伝統に則して、瞑想の正しい座法、呼吸法、心の集中法などを、繰り返し指導して練習を重ねます。それとともに、各回ごとに瞑想の対象となるテーマを決め、その内容を説明してから瞑想を実践します。
 今回は、ゲシェー・チェカワの『心の訓練(ロジョン)七義』を教材とし、教えの中身を平易に解説しながら、瞑想を実地に指導してゆきます。『ロジョン七義』は、大乗仏教思想に基づいて、自己中心的な心を菩薩の利他心へ転換していく秘訣を説いているので、顕密共通の道の修練として非常に役だちます。「チベット仏教の瞑想を体験してみたい」、「生活の中で、心を落ち着けて瞑想する時間を持ちたい」、そして「ロジョンの教えを、実践的に習得したい」という方へお奨めです。
◎ 導師の共著書『チベット密教 心の修行』(法蔵館)をテキストに用います。

3.仏教入門 - やさしいラムリム

〔担当:クンチョック・シタル、ガワン・ウースン〕 【オンライン受講・通信受講対応
第2・第4木曜 午後2時30分~4時 10月28日開講 18,000円/10回
 チベット仏教の教理と実践を体系的にまとめた「ラムリム(道次第)」の教えを、特に初心者向けに分かりやすく説明します(「ラムリム」の概要については、こちらも御参照ください)。クンチョック・シタル師とガワン・ウースン師が交替で担当します。今期は、自己の解脱を追求する「中士と共通の道次第」から、衆生のために仏陀の境地を目指す「上士の道次第」へ入ってゆきます。これは、「ラムリム」全体の中でも核心となる、最も重要な内容です。
 2022年3月までの実施日は、10/28、11/11、11/25、12/9、1/13、1/27、2/10、2/24、3/10、3/24を予定しています(但し、ポタラ・カレッジの行事等の都合で変更となる場合もあります)。初めてチベット仏教を学ぶ方へ特にお奨めです!
◎ 『ラムリム伝授録Ⅱ』(ゲシェー・ソナム・ギャルツェン、藤田/ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書1)をテキストに用います。現在品切れ中のため、必要箇所をpdfで配付しています。

5.ナーガールジュナ「宝行王正論」 NEW!

〔担当:クンチョック・シタル〕 【オンライン受講・通信受講対応
木曜 午後6時30分~8時 10月21日開講 6箇月コース(R4.3月末まで) 36,000円/6箇月
 インドの大論師ナーガールジュナ(龍樹)がお説きになった「中観六論書」のうち、これまで『中論』、『六十頌如理論』、『空七十論』、『廻諍論』、『広破論』をこの時間帯の講義で学んできたので、10月からは残る一つ『宝行王正論』を読み解いてゆきます。
 ただ『宝行王正論』には、『勧誡王頌(友人への手紙)』と同様、為政者へ向けて在家仏教徒の心構えを説く内容が多く含まれています。しかし今回は、「中観六論書」の一環としての講習なので、そうした内容の箇所を省き、中観派の見解について説かれた箇所のみを抽出して学びたいと思います。
 中観哲学の解説に長年の経験を有するクンチョック師の担当で、この秋に新規開講。仏教教理の核心となる中観思想を学びたい方にお奨めのコースです!

5.ツォンカパ「中論註」

〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【オンライン受講・通信受講対応
土曜 午後6時45分~8時15分 10月23日開講 6箇月コース (R4.3月末まで)  36,000円/6箇月
 大祖師ナーガールジュナ(龍樹)の『根本中論頌』について、ゲルク派宗祖ツォンカパ大師による註釈『根本般若大註(ツァシェー・ティクチェン)正理の海』を読み解きながら、阿含相伝(ルン)を伴って解説します。
 言うまでもなく、ナーガールジュナはインド中観派の開祖であり、その主著『中論』は中観哲学の根本聖典です。それの解釈を巡って、後世のインドで自立論証派と帰謬論証派の二流儀が生じます。それらの法流が全てチベットへ伝えられた後、ツォンカパ大師は帰謬論証派の見解を究極的なものと位置づけ、教理と実践の体系を構築しました。『正理の海』は、そうした立場から『中論』を詳しく解釈したもので、中観思想の根拠を検証して理解を深めるのに絶好の教材です。
 『中論』を伝統的な方法で詳しく学びたい方には、とても貴重な機会なので是非お奨めします。
◎ 参考図書『全訳 中論註『正理の海』』(クンチョック・シタル、奥山裕共訳/起心書房)。

6.弥勒菩薩「現観荘厳論」

〔担当:ガワン・ウースン〕 【オンライン受講・通信受講対応
月曜 午後6時30分~8時 10月25日開講 6箇月コース(R4.3月末まで) 36,000円/6箇月
 チベット仏教の顕密共通の実質的な所依経典は『大般若経』といえますが、その教えの実践面(経文の行間に隠れた、五道十地の修道論など)を弥勒菩薩がまとめた聖典が『現観荘厳論』です。僧院の教育課程では、『現観荘厳論』を中心とする「般若学」を、7年ぐらいかけて丁寧に学修します。
 本コースでは、リメー(無宗派)の法流に属するジャムヤン・ロテル・ワンポ師の註釈に基づいて解説します。この秋からは、正等加行を説く第四分を学びます。定期講習で『現観荘厳論』全篇を詳説すると、普通は5年以上かかるけれど、今回は比較的簡略な註釈書を用いるため、それより早く完結できると思います。五道十地の修道論を本格的に学びたい方へお奨めです。

『現観荘厳論』の経巻
写真は『現観荘厳論』の経巻冒頭に描かれた弥勒菩薩。

7.弥勒菩薩「宝性論」

〔担当:ガワン・ウースン〕 【オンライン受講・通信受講対応
火曜 午後6時30分~8時 10月26日開講 6箇月コース(R4.3月末まで) 36,000円/6箇月
 弥勒菩薩がアサンガ(無著)に授けた教えは「弥勒五法」としてまとめられていますが、その中でも特に重要なのが、前述の『現観荘厳論』と、この『究竟一乗宝性論』といえるでしょう。『宝性論』は、一切有情が有している成仏の可能性、つまり仏性(如来蔵)を説き明かした教えです。こうした仏性思想を、中観哲学と矛盾なく解釈するのが、ツォンカパ大師の伝統教学の特色です。
 本コースでは、『宝性論』を、ツォンカパ大師の直弟子ギェルツァプ・ジェによる註釈に基づいて紐解きます。仏性思想という一つの立場だけではなく、仏陀の境地の在り方(四身、十二相、etc.)について学ぶのにも、大変適した機会です。密教の本尊瑜伽は、仏陀の立場から修習することなので、 仏陀の境地の在り方を正しく知るのはとても重要です。「仏陀とは何か」を正しい論拠から学びたい方にお奨めです。

8.宝徳蔵般若経 NEW!

〔担当:ガワン・ウースン〕 【通信受講専用コース
10月下旬開講 6箇月コース (R4.3月末まで)  36,000円/6箇月
 数ある「般若経」は全て「仏母般若波羅蜜多経」と呼ばれ、般若は仏陀を産み出す母に喩えられます。そのような「般若経」は、弥勒菩薩の『現観荘厳論』の根拠となっています。
 チベット仏教では、「般若経」の諸経典を分類し、「十七の母子(ユムセー・チュドゥン)」として整理しています。この場合、母は中心的な「般若経」(例えば『十万頌般若経』、『二万五千頌般若経』、『八千頌般若経』等))を指し、子 は副次的な「般若経」(例えば『金剛若経』、『般若心経』等を指します。そのとき母子を分ける 基準は 、仏陀の境地へ至る八現観を全て説いているか否かです。母は八現観を全て説く6つの経典、子は八現観の一部を説く11 の経典とされています。
 今回読み解いてゆく『宝徳蔵般若経』は、偈文のみの比較的短い経典ながら、八現観の全てを説示しているので、母の6つの経典に含まれます。チベットでは、チュー(断境)の行法の裏づけとなる聖典としても重視されています。僧院教育の中心課題である『現観荘厳論』の八現観を、その根拠となる「母なる六般若経」の中でも簡潔で取り組みやすい『徳蔵般若経』を通じて学べる点が、本コースの特色といえます。この秋に新規開講、「般若経」や「八現観」に関心のある方、また「チュー」の修行に興味のある方へお奨めのコース。通信受講専用コースのため、時間や場所の制約なく学ぶことが可能です。

9.死者浄化儀礼の実践 NEW!

〔担当:クンチョック・シタル〕 【オンライン受講・通信受講対応
10月23日開講 6箇月コース (R4.3月末まで)  36,000円/6箇月
 これまでこの時間帯で「死者浄化儀礼」の理論面を学んできたので、10月からはより実践的な内容を解説してゆきます。ダライ・ラマ8世法王の上師として有名なヨンズィン・イェシェー・ギェルツェンの『死者浄化儀軌の実践と典拠』を読みながら、死者と遺族両方の罪障、業障、煩悩を浄化する儀礼を学びます。さらに、同じヨンズィン・イェシェー・ギェルツェンによるヤマーンタカを本尊とした浄化儀軌を通じ、実践法、典拠、観想法、功徳などについて説明したいと思います。
 このような浄化儀礼は、故人に対する最高の見送り方だといえます。多くの死者を弔う法要としても修法できるし、特に親しい人を亡くしたときには、故人のために非常に役立つ儀礼となります。上記のように、この秋に新規開講、10月から新しい教材を用いるので、9月までのコースを受講していなくても参加できます。チベット仏教式の葬儀法要について関心のある方へお奨めのコース。

10.文殊ナーマサンギーティ

〔担当:ガワン・ウースン〕 【通信受講専用コース
10月下旬開講 6箇月コース (R4.3月末まで)  36,000円/6箇月
 ツォンカパ大師御自身が日常の勤行にしていたという「文殊ナーマサンギーティ(名等誦)」を、ヴィマラミトラの註釈に基づいて分かりやすく説明します。その中では、仏陀の五智や菩薩の十波羅蜜などについても学ぶことができます。この「文殊ナーマサンギーティ」は、一般的には「金剛頂経」系の理論に沿った教えと考えられますが、「カーラチャクラ」系統の密教の秘法ともされています。当面の御利益とししては、記憶力や理解力の向上にも役だつといいます。
 念誦を通じた密教の行法に関心のある方へお奨めです。通信受講専用コースのため、時間や場所の制約なく学ぶことが可能です。

11.ツォンカパ 秘密集会の願文 NEW!

〔担当:クンチョック・シタル〕 【通信受講専用コース
10月下旬開講 6箇月コース (R4.3月末まで)  39,000円/6箇月
 ツォンカパ大師が綴った「秘密集会祈願文(サンドゥー・ムンラム)」を、ゴムチェン・ガワン・タクパの註釈に沿って読み解きます。これは、上師や本尊へ単に祈りを捧げるような内容ではなく、「秘密集会(グヒヤサマージャ)」聖者流の生起次第と究竟次第の要点を網羅しつつ、それらを順に正しく修習してゆけますように・・と廻向するものです。なぜ廻向になるかというと、通常こうした祈願文は、成就法儀軌の末尾で読誦するからです。一座の冒頭から末尾まで修行してきた善根を、生起次第・究竟次第の速やかな成就のために廻向するという趣旨です。
 そのようなわけで、この祈願文の中身を丁寧に学ぶことにより、「秘密集会」の二次第を概観するとともに、成就法の実践をより効果的たらしめることができるのです。この秋に新規開講、後期密教の行法に関心のある方へお奨めです。通信受講専用コースのため、時間や場所の制約なく学ぶことが可能です。
※ 本コースは、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方のみ受講できます。

12.真言道次第広論 - ガクリム・チェンモ

〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【オンライン受講・通信受講対応
金曜 午後6時30分~8時 10月22日開講 6箇月コース (R4.3月末まで)  39,000円/6箇月
 仏教全体の教理・実践をまとめた一大体系が、広い意味での「ラムリム」ですが、その中でも顕密共通の道を詳しく説き明かしたのが、ツォンカパ大師による『菩提道次第広論(ラムリム・チェンモ)』です。それの続編として、密教独特の道を詳しく説き明かしたのが、『真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)』であり、『ラムリム・チェンモ』と並んでツォンカパ大師の二大主著と位置づけられています。
 『ガクリム・チェンモ』は全十四品構成で、第一品は密教の総論、第二品は『楚悉地経』など所作タントラ、第三品は『大日経』など行タントラ、第四品は『初会金剛頂経』など瑜伽タントラの解説です。第五品から第十品までは無上瑜伽タントラの灌頂や曼荼羅について詳説し、第十一品は無上瑜伽タントラ二次第の総論、第十二品は生起次第の解説、第十三品と第十四品は究竟次第の解説となっています(『ガクリム・チェンモ』の詳細な科範構成は、こちらを参照)。
 本コースでは、『ガクリム・チェンモ』を、阿含相伝(ルン)とともに解説します。この秋から学ぶ第三品では、行タントラの道次第について、『大日経』などの所説をもとに考察しています。そこでは、本尊瑜伽に於ける空性修習の理論など、四部タントラに共通する仕組みも説かれています。
 三年間に渡る大親近行を満行したゲシェー・ソナム師から、密教を本格的・体系的に学びたいという方へ、是非お奨めしたいコースです。
◎ 参考図書:『ツォンカパのチベット密教』(齋藤保高/大蔵出版)
※本コースは、密教の何らかの灌頂を受けている方のみ受講できます。

13.秘密集会(グヒヤサマージャ)究竟次第の解説

〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【オンライン受講・通信受講対応
土曜 午後5時~6時30分 10月23日開講 6箇月コース(R4.3月末まで) 39,000円/6箇月
 「グヒヤサマージャ(秘密集会)」究竟次第の行法解説のコースです。大聖者ナーガールジュナの『五次第』とツォンカパ大師『五次第明灯』に基づき、阿含相伝(ルン)とともに説明してゆきます。現在は、金剛念誦次第の正行となる定寂語を解説しています。定寂語では、風の真実や真言の真実など、究竟次第の行法を理解するのに不可欠な仕組みが説かれています。それらを前提として、三つの滴の調息など、微細な次元の身心へ働きかける行法が明らかにされます。今から「五次第」を学ぶなら、こちらのコースがお奨めです。
※本コースは、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方のみ受講できます。

14.五次第明灯(秘密集会究竟次第)の講読

〔担当:齋藤保高〕 【オンライン受講・通信受講対応
土曜 午後1時30分~3時 10月23日開講 6箇月コース(R4.3月末まで) 39,000円/6箇月
 「秘密集会」聖者流の究竟次第について、ツォンカパ大師が詳しく解説した『五次第明灯(リムガ・セルドゥン)』を、全篇講読します。この『五次第明灯』は、他の著作で明らかにされていないツォンカパ大師の最終的な立場を、極めて明確に提示しています。そうした内容は、他の無上瑜伽タントラの修行にも、大変役にたつものです(『五次第明灯』の科範は、こちらを御参照ください})。
 現在は、全篇の末尾に説かれる「二次第を効果的にする方便行」について学んでいます。巧みな方便によって煩悩を修行の道へ転じるという、無上瑜伽タントラの行法の特色が、この箇所で明確に説き明かされます。7年間14期に渡って継続した本コースの内容は、今期で完結する予定です。
※ 本コースは、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方のみ受講できます。

15.ヤマーンタカ 一尊二次第の解説

〔担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン〕 【オンライン受講・通信受講対応
水曜 午後6時30分~8時 10月27日開講 6箇月コース(R4.3月末まで) 39,000円/6箇月
 ツォンカパ大師600年御遠忌を記念して2019年5月の連休に「ヤマーンタカ一尊」の大灌頂を厳修したのに合わせ、大灌頂で大阿闍梨を勤めたゲシェー・ソナム師自身の担当で開講された、生起次第と究竟次第を解説するコースです。主なテキストとして、ダライ・ラマ14世法王の講伝録を用いています。
 「ヤマーンタカ 一尊」の行法は、「秘密集会」聖者流に近似した深遠な内容でありながら、簡潔で実修しやすいという特長があります。ゲシェー・ソナム師自身も、三年間の大親近行を実修した際の本尊は、ヤマーンタカ 一尊です。文殊とヤマーンタカの化身であるツォンカパ大師の600年御遠忌にあたり、ヤマーンタカ 一尊を徹底的に修行したゲシェー・ソナム師からその教えを受けるのは、とても素晴らしい御縁だといえるでしょう。ヤマーンタカ一尊の二次第を詳しく学びたい方へお奨めのコースです。現在は、粗大瑜伽と微細瑜伽について解説しています。
※ 本コースは、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方のみ受講できます。

ヤマーンタカ一尊

16.ヤマーンタカ 一尊の成就法と親近行

〔担当:齋藤保高〕 【オンライン受講・通信受講対応
日曜 午前11時~12時30分 10月24日開講 6箇月コース(R4.3月末まで) 39,000円/6箇月
 ツォンカパ大師600年御遠忌を記念して2019年5月の連休に「ヤマーンタカ一尊」の大灌頂を厳修したのに合わせて開講した、成就法広本と親近行を詳しく学ぶためのコースです。そのときの大灌頂では「六座グルヨーガ」に加え、「ヤマーンタカ 一尊成就法」略本の修行も三昧耶(誓約事項)となりましたが、略本を正しく修行するためには、できれば広本についてよく知っておくことが大切です。
 「ヤマーンタカ 一尊」の行法は深遠にして簡潔なため、親近行を実修するのにも大変適しています。本コースでは、大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師のもとで講師が親近行を実修した際の記録などをもとに、親近行のやり方を具体的に説明します。現在は、護摩儀軌を講読しながら、実際の行法を分かりやすく紹介しています。ヤマーンタカ一尊の成就法と関連儀軌を詳しく学びたい方へお奨めのコースです。
※ 本コースは、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方のみ受講できます。

17.チベット語 初中級

〔担当:ガワン・ウースン〕 【オンライン受講・通信受講対応
日曜 午後1時30分~3時 10月24日開講 6箇月コース(R4.3月末まで) 39,000円/6箇月
 チベット文字を一通り学んだ方のための初級コースです。チベット語を勉強すると、仏教の様々な聖典を読めるし、ラマの説法を聴いたり、僧侶たちと会話することもできるなど、多くのメリットがあります。ダライ・ラマ法王も、チベット語は仏教を学修するのに最適の言語だと強調なさっています(こちらで、映像を御覧になれます)。ポタラ・カレッジ定期講習のチベット語コースは、経験豊富なネイティブの講師が、チベットの伝統的な方法に則して懇切丁寧に指導します。そのため、大学等に於けるアカデミックな語学学習と比べ、実践的な応用力を身につけられます。また、仏教と関連づけながらチベット語を学べる点も、大きな特色です。
 この秋からは、簡単な構文をもとにして、会話と文法の基礎を学びます。チベット語に関心のある方へ、是非お奨めのコースです! 以前にチベット文字を勉強したことのある方なら、今期から受講することもできると思います。レベルが合うかどうか、一度見学してみてください(この科目に限らず、一コース1回は、無料で体験受講ができます)。

18.チベット語 応用

〔担当:ガワン・ウースン〕 【オンライン受講・通信受講対応
土曜 午後3時15分~4時45分 10月23日開講 6箇月コース(R4.3月末まで) 39,000円/6箇月
 チベット語でチベット文化を学び、内容の濃い会話ができるようになることを目指します。現在は、ゲルク派大本山ラプラン・タシーキル寺の大学僧クンタン・テンペー・ドゥンメによる『水樹論』を教材に用いています。
 以前にチベット語を学んだ経験のある方が、再び勉強を始めたいとお考えの場合にも、本コースは適していると思われます。一度実際に体験受講してみてください(この科目に限らず、一コース1回は、無料で体験受講できます)。


東京センター定期講習受講申込み

インターネットで受講のお申し込みができます。
受講申込 ←このボタンを押し、フォームに必要事項を御記入のうえ、送信してください(受講科目名の記載を忘れないよう御注意願います)。
受講申し込みの後、受講費を納付なさってください(分割・延納もできます)。
ポタラ・カレッジ東京センターの窓口で直接納付していただくか、
1.三菱UFJ銀行 神田駅前支店 普通 2405078 チベット仏教普及協会
2.郵便振替 00170-9-29701 チベット仏教普及協会
宛てに御送金いただくこともできます(領収書は、直近にお送りする御案内に同封します)。

受講の相談と無料体験について

「どの科目を、どんな順序で受けたらよいのか分からない」、「内容をもっと詳しく知りたい」、「予備知識がなくても大丈夫?」…。そんな疑問や質問のある方は、お気軽に御相談ください。メール(info@potala.jp)で受講相談できます。本サイトのお問い合わせフォームを御利用いただくこともできます。こちら
また、東京センターの6箇月コースについては、一科目1回無料で体験することができます(「灌頂受法者」等の受講条件があるコースは、無料体験の場合もその条件を満たしている必要があります)。講義の内容や講師の教え方を実際に体験してから、受講するかどうか決めることが可能です。無料体験は、オンライン受講や通信受講もできます。

入会について

東京センターのコース方式の科目を受講する場合は、ポタラ・カレッジの会員(準会員・正会員・賛助会員のいずれか)になっていただきます。未入会の方は、入会の手続きも併せてお願いします。本サイトからでも可能です。こちら
上記の無料体験は、会員でなくても可能です。

受講費の割引と分割延納について

東京センターの6箇月コースを同一期間に3科目以上受講する場合、受講費を割り引き致します。3科目めは2割引、4科目めは3割引、5科目め以降は4割引となります。各科目の受講費が異なる場合、金額の高い方から順に大きい割引の対象とします。これは、勉強と修行に努力・精進なさっている方の経済的な負担を、少しでも軽減するための措置です。
また、6箇月コースの受講費を開講時に一括納付するのが難しい場合は、分割延納することも可能です。その場合、半額を12月末まで、残りの半額を3月末までに納付していただくことになります。

教室での新型コロナ感染防止対策

体調がよくないとき(熱がある、強い頭痛がする、激しい咳がでる、極度の倦怠感がある、息切れがする、味覚や嗅覚に異変があるなど、普段と異なる症状が感じられるとき)は、教室への出席を見あわせてください。オンライン受講や通信受講の対応が常時可能です。
② 入室時に、非接触型温度計で検温し、37.5℃を超えている場合は、御参加を見あわせていただきます
入室時に、手指の消毒をお願いします。
④ 教室内では、常時マスクを着用してください(お持ちでなければ支給します。なので、もし出かけるとき忘れていても大丈夫です)。
⑤ 受講者用の長机は、各クラスごとに消毒します。
⑥ 長机には、お1人か、多くても両端に2人掛けとし、3人掛けは避けてください。
⑦ 講義中の講師は、マスクの着用が困難なため、その代わり講師机に透明アクリル板を設置してあります。これは、受講者席への飛沫を防止する、つまり受講者の方々を守ることが主な目的なので、不格好ですけれど御理解いただければと思います。
⑧ 入口のドアは、換気のため、講義中原則として常時開放します。入口、給湯室、お手洗いのドアノブ等は、定期的に消毒します。
以上、受講者の皆様には御不便をおかけしますが、何卒御理解・御協力を賜わりますよう、よろしくお願い致します。とりわけ、上記の①~④は、他の受講者の方も、それらが守られることを前提として、教室へ出席するかどうかを判断なさっているわけですから、この点を是非とも御理解いただきたいと思います

オンライン受講と通信受講

定期講習に出席できない遠方の方、お忙しい方に配慮し、ポタラ・カレッジでは、2010年から「通信受講」を正式に行なっております。こうした経験を生かし、新型コロナの流行状況が悪化して教室での講義を取りやめた期間は、全面通信受講方式で対処することができました。
また、昨年の夏季休講明けからは、教室での講義をZoomで同時配信する「オンライン受講」の試行を開始し、昨秋から正式に実施することに致しました。今後も様々な工夫を重ね、少しでも受講者の方々にとって便利になるよう心掛けたいと思います。

(1)オンライン受講の方法
オンライン受講は、教室での講義をZoomで同時配信するやり方です(そのため「通信受講専用コース」には、オンライン受講の取り扱いはありません)。御自宅等に居ながら、リアルタイムで講義に参加でき、講師との質疑も可能です。
講義の大体2日前ぐらいに、その科目の受講者全員(当方でメールアドレスを把握していない方を除く)へ、Zoomの招待URLとパスコードを記した御案内メールを一斉送信します。配付資料等があらかじめ分かっていたら、それもこのメールに添付します。
受講者の方は、当日の講義時刻になったら、パソコン等で招待URLを実行(クリック、タップ)ししてください(当該機器でZoomを初めて利用する場合は、このときアプリがダウンロードされるはずです)。これだけで、Zoomの画面が立ちあがり、オンラインで講義に参加できます(招待URLがないときは、ミーティングIDとパスコードを入力して参加する方法もあります)。

下記(2)通信受講のうち、③のダウンロード方式を御利用いただくために、ダウンロード用URLとパスワードをお知らせする御案内メールを、講義の数日後に受講者全員へ一斉送信します。つまり、受講者の方は、原則として、講義の前と後に、オンラインとダウンロードの御案内メールを受け取ることになります(現在使っていらっしゃるメールアドレスを知らせていただくためにも、オンラインやダウンロードを御利用予定の方は、なるべくこのページ内の申込フォームか、またはEメール info@potala.jp で受講お申し込みをなさってください)。
こうしたやり方だと、当日にオンライン受講して、聞き逃した箇所や不明な点、或は配付資料が揃っていないケースなどがあったとき、後からダウンロードで補完するという方法が可能になります。
さらに、ダウンロードできる期間が過ぎてしまったり、長期の不在や多忙などで対応しきれない場合は、後日にまとめて②USBメモリへ録音データを入れるなどの方法が可能です。
そうした事柄は、普段教室に出席されている方にも当てはまります。受講者の方は、様々な選択肢を自由に組み合わせ、御自身の状況に合ったやり方で学修を続けることができます。

(2)通信受講の方法
通信受講では、講義を録音した音声ファイル(MP3形式)を、次の①~④の方法で提供します。MP3は汎用性の高い音声データで、パソコンや多くのCDプレーヤーで再生可能です。但し、音楽用のCDとはデータ形式が異なるため、一部のCDプレーヤーでは再生できないこともあります。
録音と併せて、各科目の必要性に応じ、テキスト、資料、画像、講師のメモ書き(板書に相当)、動画なども提供します。
① CD-Rディスクに2週間分のMP3音声データを入れ、資料等とともに、原則月2回郵送します。
② 御自分で用意したUSBメモリを当方へ郵送していただき、それにMP3音声データを入れて、資料等とともに返送することもできます。やり取りする頻度は、受講者のペースで自由にできます。
③ 大容量ファイル転送サービスを利用し、MP3音声データを毎週ダウンロードできるようになりました。ダウンロードを案内するメールに、資料等は添付します(大きいものは、別途郵送します)。これは、2020年から正式に実施している方法で、①や②より早く録音等を入手できます。
④ 上記3つの方法で対応しにくい方は、メールで御相談ください。なるべく個々の御事情に配慮し、柔軟に対処したいと思いますので、遠慮なくおっしゃってください。
ポタラ・カレッジの通信受講は、録音の提供だけに終わってしまわないようにするため、受講者からの質問をEメールや郵便等で受け付けます。回答は、授業の中で行ないます(文書による回答は原則として行ないません。個人的な内容の場合は、後日電話で講師が回答します)。

個人教授と講師派遣

定期講習やその他の行事に支障のない範囲で、個人教授を行なうことも可能です。場所は原則として東京センター、時間帯はほぼ平日の午後になります。個人教授の場合、漠然と「チベット仏教を学びたい」というようなことよりも、具体的に学びたいテキストや内容が特定されているほうが対応しやすいです。内容や来られる曜日によって担当講師を決めたうえで、毎回の日時は担当講師と直接相談して決めます。費用は、原則として1時間あたり3,000円です(二人以上の場合は、一人1時間あたり2,000円)。
また、様々な団体等が主催する講演会や勉強会などに、講師を派遣することも可能です。定期講習や諸行事に支障のない範囲というのが原則ですが、若干の調整は可能な場合もありますので、まずは電話やメール等で御相談ください。


Ⅱ.京都教室

京都教室(旧・大阪教室)は、全てクンチョック・シタル師の担当となっております。
毎月原則として第4日曜に、下記の二科目を実施します。
2022年3月までの実施予定日は、10月24日(日)、11月28日(日)、12月26日(日)、1月23日(日)、2月27日(日)、3月27日(日)です(但し、ポタラ・カレッジの諸行事等で変更になる場合もあります)。

京都教室の会場
明覺寺めいかくじ)会議室; 京都市下京寺区平野町781 (TEL.075-361-3150) 地図
JR京都駅烏丸口より徒歩7分、地下鉄烏丸線五条駅より徒歩7分
※ 京都教室の講習内容についてのお問い合わせ電話は、会場の明覺寺ではなく、ポタラ・カレッジ東京センター(TEL.03-3251-4090)へお願いします。

1.真言道次第広論 第十二品 - 生起次第の解説

〔担当:クンチョック・シタル〕
午前11時~午後1時 受講費3,000円/1回、13,000円/6回分前納
 ゲルク派宗祖ツォンカパ大師の密教の主著として名高い『真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)』のうち、無上瑜伽タントラの生起次第を解説する第十二品を読み解きます。その中では、生起次第の目的、段階設定、明確な顕現と本尊の慢、行法の項目設定、空性修習との関連などを学ぶことができます。こうした知識は、成就法などの実践を裏づける理論として、是非知っておきたい内容です。無上瑜伽タントラの修行を実践したい方へ、特にお奨めのクラスです!
◎ 参考図書『ツォンカパのチベット密教』(齋藤保高/大蔵出版)に第十二品の全訳・訳註があります。

2.前行 - 曼荼羅供養  NEW!

〔担当:クンチョック・シタル〕〕
午後2時~4時 受講費3,000円/1回、13,000円/6回分前納
 「前行」とは、チベット語で「グンド」といい、本格的な密教の門へ入るために必要とされる準備段階の修行です。一般には、①帰依と菩提心、②金剛薩埵の浄化法、③曼荼羅供養、④グルヨーガの四者を前行の内容としています。今回は、「曼荼羅供養」の行法を伝授し、瞑想を実践します。この世界の素晴らしいものを全て曼荼羅として観想し、ラマや本尊へ捧げて、功徳を積み増すという内容です。この秋から新規開講、チベット仏教の実践修行や瞑想に関心のある方へお奨め!
◎『チベット密教 瞑想入門』(ゲシェー・ソナム・ギャルツェン/法蔵館)をテキストに用います。

京都教室の受講費割引き

1クラス6回分を初回または2回めまでに前納する場合、13,000円となります。
1回単位で受講し、結果として6回出席しても、割引にはなりません。

京都教室定期講習受講申込み

インターネットで受講のお申し込みができます。
受講申込 ←このボタンを押し、フォームに必要事項を御記入のうえ(受講科目名の記載を忘れないよう御注意願います)、送信してください。
受講費は、当日会場で納付なさってください。


講師紹介

ゲシェー・ソナム・ギャルツェン・ゴンタ (主任講師)

1955年、チベット本土のティンリ村に生まれる。中国のチベット侵攻により、少年期にインドへ亡命。'73年より、ダライ・ラマ法王仮宮殿のお膝下に新設されたダラムサラ仏教論理大学で、チベット仏教の伝統的な学問と修行を積む。'83年に来日。日本仏教を学び、比較研究を行なう。'92年、大正大学大学院文学研究科博士課程(仏教学専攻)満了。ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベットハウス)文化交流担当となり、'98年まで勤務。現在、チベット仏教普及協会(ポタラ・カレッジ)会長。照光精舎宗教文化研究所研究員。'96年、ゲルク派大本山デプン寺ロセルリン学堂にて、「ゲシェー」(仏教哲学博士)の学位を取得する。2011年秋から三年間の大親近行(密教の集中的な瞑想修行)に入り、’14年秋に付加行の護摩を伴い満願。

クンチョック・シタル (主任講師)

1952年、チベット本土のリラ村に生まれる。インドへ亡命の後、'73年よりダラムサラ仏教論理大学で学修。'83年、ソナム師とともに来日。共同で様々な研究活動に携わり、'92年に大正大学大学院文学研究科博士課程(仏教学専攻)を満了。ダライ・ラマ法王日本代表部事務所文化 交流担当となり、'98年まで勤務。現在、チベット仏教普及協会副会長。智山伝法院非常勤講師。

ガワン・ウースン・ゴンタ (専任講師)

1965年、ネパールの亡命チベット人社会に生まれる。ニンマ派のザ・ルンブ寺に入門し、'80年よりダラムサラ仏教論理大学で学修。卒業後さらにニンマ派の伝統的な修行を積み、'95年に来日。'98年まで、立正大学仏教学部研究生。日本仏教を学ぶ傍ら、チベット語や僧院教育基礎課程の指導に従事。現在、チベット仏教普及協会専任講師。立正大学法華経文化研究所研究員。

齋藤保高 (講師)

1959年、東京都生まれ。'82年、早稲田大学政治経済学部卒業。図書館勤務などを経て、'92年から'98年まで、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所広報担当。現在、チベット仏教普及協会事務局長。'89年以来、ソナム、クンチョック両師のもとで、チベット仏教の基本を学び実修。大本山デプン寺ロセルリン学堂の大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師のもとで、「秘密集会」二次第や「ヤマーンタカ」を中心に密教を学修。また、ギュトゥー寺のゲン・ゲドゥン大阿闍梨やゲシェー・ララムパ・ケートゥプ・ノルサン師から、無上瑜伽タントラ三大本尊の伝授を受法。チベット語仏典の和訳や、チベット仏教に関する執筆活動を手がける。

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